東欧経済ニュース

チェコとスロバキア、ヒートポンプや断熱工事に助成

●チェコはヒートポンプ導入に4,000ユーロを限度に助成 ●スロバキアは断熱工事支援にEUの復興基金から5億ユーロを拠出 チェコとスロバキアで天然ガス料金が急上昇している。需要のほぼ全量をロシアからの輸入に頼っていたこと

ルーマニア、2030年までに同国初のSMRを導入

●総発電容量が計462メガワットのNPM6基を導入 ●年間400万トンのCO2排出量を削減 ルーマニアの国営原子力発電事業者ニュークリア・エレクトリツァは5月23日、米ニュースケール・パワーから同国初となる小型モジュール

EUが対ロ制裁逃れを「犯罪」に、円滑な資産押収に向け法整備

●ロシアに対する制裁の抜け道をふさぐのが最大の目的 ●国ごとに対応が異なる状況を域内で統一する 欧州委員会は5月25日、欧州連合(EU)が発動した制裁に対する違反行為を「犯罪」として扱う方針を示すとともに、経済制裁や犯罪

冬前に天然ガスの共同調達開始へ、価格高騰を抑制=欧州委

●EUはガス需要の約40%をロシアに依存 ●協調して行動することで、加盟国単独では得られない供給量を確保 欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)は5月23日、冬を迎える前にEUとして天然ガスの共同調達を開始する方針を

ポーランド、バルト海FSRUの能力倍増も

●チェコとスロバキアのLNG調達への関心を受けたもの ●実現すれば再ガス化能力は年120億立方メートルに拡大 ポーランドのアナ・モスクヴァ・エネルギー相は5月30日、グダニスク近郊で整備を予定する浮体式液化天然ガス(LN

セルビアがロシアからのガス調達契約を更新、格安価格で

●調達価格は他の欧州諸国の3分の1前後にとどまる予想 ●セルビアはEUの対ロ制裁参加を拒否している セルビアのアレクサンデル・ブチッチ大統領は5月29日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、天然ガス調達契約を3年更新する

ロシア外相がトルコ訪問へ、穀物輸出回廊で交渉

●黒海~ボスポラス海峡経由でウクライナ産品を輸出する提案 ●ロシアは条件として西側による船舶保険の制裁解除を要求 ロシアのラブロフ外相が8日、トルコを訪問する。国連とも協力しながら、黒海における貨物船航行ルートを確保し、

トルコ中銀、5会合連続で据え置き

●「ウクライナ戦争が終わり、物価上昇も鈍化する」と予想 ●ディスインフレ効果が現れることを期待し据え置きを決定 トルコ中央銀行は5月26日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を14%に据え置いた。金利据

ロシア中銀が3会合連続で利下げ、政策金利11%に

●物価の上昇ペースに鈍化の傾向 ●中銀は今後の会合でさらなる利下げを行う可能性を示した ロシア中央銀行は5月26日の緊急理事会で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を14%から3ポイント引き下げ、11%とすることを決めた。

母の沈黙~ロシア

ロシア軍がウクライナに攻め入ったとき、これに反対する全世界の人々が戦争を食い止めるきっかけとして期待をかけたものがある。ロシア兵士の母親たちだ。政治に関心が無かったとしてもわが子の行く末が気にならない親はない。実際、ソ連

米ヒューレット・パッカード、チェコにスパコン工場設置

●同社のスパコン工場として4つめ、供給の迅速化が目的 ●生産機種は「アポロ・システムズ」や「クレイEX」を予定 米コンピューター大手のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は18日、チェコにスーパーコンピュ

トルコの電機メーカー、自動搬送ロボットを量産

●半年~1年内に全国展開へ ●UGV「アクバ」は最大荷重500キロ トルコのエルファテック・エレクトロニック(Elfatek、コンヤ)が近く、自動搬送ロボット(UGV)の量産を開始する。半年から1年の間に全国展開する方針

イスラエルのビーガンエッグメーカー、米国へ進出

●植物由来の原料から「養鶏の要らない卵」を開発 ●現在の日産能力6,000個を最終的に5万個へ引き上げる イスラエルのフードテック企業ヨーエッグ(Yo! Egg)はこのほど、シード投資ラウンドで調達した500万米ドルを軍

ロシアの輸入高が激減、ウクライナ戦争による制裁で

●中国の対ロシア・ハイテク輸出は3月に激減 ●ロシアは禁輸措置に対抗し「並行輸入制度」を導入 欧米などによる厳しい制裁で、ロシアの輸入高が大幅に減っている。アナリストの中には、4月に70~80%減少した可能性を指摘する声

地産地消型オンラインマーケット Fermier Bun(ルーマニア)

小規模の農家と、近在の消費者をつなぐ同名のオンラインマーケット・プラットフォームを運営する。農家に対してはチェックアウトサービス※、消費者には送料無料のデリバリーサービスを提供し、取扱品は青果品や肉・乳製品、ジュース、生

ポーランドでEV普及拡大、4月末の乗用車登録台数4.5万台

●昨年はEV購入助成金を追い風に前年を104%上回る ●公共充電ステーション網は2,166カ所、4年前から3倍増 ポーランドで電動車(EV)の普及が加速している。ポーランド代替燃料協会(PSPA)と同自動車工業会(PZP

独ポルシェ、トルコ初のEVバッテリー修理センターを開設

●新センターではVWグループの各ブランドのEVを扱う ●ポルシェは昨年、780万トルコリラをEVインフラ整備に投じる 独ポルシェはこのほど、トルコ初の電動車(EV)用バッテリー修理センターを開設した。ポルシェおよび他のブ

EVメーカーのポールスター、ストアドットと戦略提携

●同社の電池をポールスター車に搭載する可能性を検討 ●親会社のボルボ・カーズは先月、ストアドットに出資 スウェーデン自動車大手ボルボ・カーズと中国同業の浙江吉利控股集団の合弁会社で、高級電気自動車(EV)の生産を手がける

ロシアが新車の安全・環境基準を緩和、部品不足で

●エアバッグ、ABS、シートベルト固定部品などが義務から外れる ●触媒装備の任意化により、事実上、排ガス制限なしに ロシア政府が12日、新車の安全・環境基準の時限的緩和を閣議決定していたことが、17日までに明らかになった

ポーランドが地熱利用を推進、開発事業予算を増額

●予算を従来の3億ズロチから4億8,000万ズロチに増額 ●分析では、地熱エネルギーは国全体の熱需要の半分を満たす ポーランドの国家環境保護・水管理基金(NFEPWM)はこのほど、自治体による地熱エネルギーの開発事業に対

ポーランドPGNiG、米LNG企業と長期調達契約

●天然ガスの年間消費量の20%相当の300万立方メートルを調達 ●同国はエネルギーの脱ロシア依存を目的に調達先多角化を推進 ポーランド国営ガス石油大手PGNiGは16日、米国のセンプラ・インフラストラクチャーとの間で液化

米スターバックスもロシア撤退、マクドナルドに続き

●同社は15年前にロシアへ進出し、130店を展開 ●グループ売上高に占める同国事業の割合は1%未満 コーヒーチェーン世界最大手の米スターバックスは23日、ロシアから完全撤退すると発表した。先週のマクドナルドに続き、ウクラ

EU、ウクライナに90億ユーロ追加支援へ

●EUはロシアの侵攻以来、軍事支援を除き41億ユーロを支援 ●戦後復興に向けた基金の設立も検討 欧州委員会は18日、ロシアの軍事侵攻で財政が厳しい状況にあるウクライナを支援するため、欧州連合(EU)が年内に90億ユーロの

ハンガリーとセルビア、戦略的パートナーシップを確認

●対ロ制裁でEUと一線を画す両国が関係を強化 ●エネルギーの安定供給に向けて協力を継続 ハンガリーのオルバン首相は21日、セルビアのノビサドで行われた農業見本市を訪れ、同国のブチッチ大統領と会談した。両首脳は両国間の戦略

中東欧経済、1-3月は成長も今年後半に鈍化の予想

●戦争やエネルギー危機など複数のリスクが重なり、成長減速へ ●各国中銀はインフレ抑制と経済成長の両立を求められる 2022年1-3月期に市場予想を上回る堅調な成長をみせた中東欧諸国の経済だが、インフレ加速とウクライナ戦争

ポーランド、ロシアとの天然ガス契約を解除

●年末の契約期限を前倒しで取引を打ち切り ●きっかけはロシアによるルーブル建て払いの要求 ポーランドは23日、ロシアとの天然ガス調達契約を解除すると発表した。ウクライナ戦争をめぐる対立のなか、ロシアがポーランドへの供給を

バルト3国、ロシアからの電力輸入を中止

●フィンランドへの電力供給停止に対応した措置 ●バルト3国は25年までに電気系統をEUと同期させる方針 バルト3国が22日までにロシアからの電力輸入を全面的に中止した。北欧・西欧の電力取引所ノルドプールがロシア電力会社イ

ロシアがフィンランドへのガス供給停止、NATO加盟申請で圧力か

●停止はルーブル払いの要求に応じなかったことが理由 ●フィンランドのエネ消費に占める天然ガスの割合は6%程度 フィンランドの国営ガス会社ガスムは21日、ロシアからの天然ガス供給が停止したと発表した。ロシアが要求するルーブ

世界最長の吊り橋が開通~チェコ

チェコでこのほど世界最長の歩行者専用のつり橋が一般公開された。ポーランドとの国境を作るクラリツキ・スニェージュニク山とフルム丘陵の稜線を結ぶ「スカイブリッジ721」がそれだ。名前が示すように、その長さは721メートルあり

シュコダ自、MEB車向けバッテリーシステムの生産を開始

●同バッテリーを手がけるVWの欧州工場はドイツとチェコのみ ●シュコ、VW、アウディ、セアトブランドのMEB車に搭載 独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は17日、ムラダー・ボレスラフ本社工場で

ソラリス、チェコに同社初の電気バス納入

●昨年3月にチェコ側と交わした24台の供給契約の一環 ●納入した電気バスはプラグインとパンタグラフ双方で充電可 ポーランドのバス製造大手ソラリスはこのほど、チェコ東部オストラバの公共交通運営事業者ドプラブニー・ポドニク・

メルセデスのEV用ギア部品、ルーマニア子会社が生産

●スター・アセンブリは2020年からHV用のギアボックスを生産 ●兄弟会社と合わせると、国内では3番目に大きな輸出企業 独高級車大手メルセデスベンツのルーマニア部品子会社、スター・アセンブリはメルセデスの電気自動車(EV

イスラエルのEV新興企業REE、英国工場を設置

●コベントリーの工場計画の投資規模は4,120ポンド ●駆動モジュール「REEコーナー」を年に最大4万基生産する予定 電動車の開発を手がけるイスラエル新興企業REEオートモーティブが英コベントリーに工場を設置する。投資規

仏ルノーがロシアから撤退、現地資産を政府に「売却」

●取引額は「1ルーブル」、事実上の譲渡に ●契約を通じて資産を残し、将来的に再び自社に組み込む狙いも 仏自動車大手ルノーが16日、ロシア撤退を発表した。ルノー・ロシアの全株式をモスクワ市に、「ラーダ」ブランドで知られるア

伊タイヤ大手ピレリ、欧州向け生産をロシアから国外に移管

●ルーマニアとトルコに移管し、原料も現地調達に切り替える ●ロシア向け投資は安全性確保に関わるものを除き中断 伊タイヤ大手ピレリは10日、欧州向け製品の生産をロシア国外に移管する計画を明らかにした。欧州連合(EU)が実施

新興EVメーカーのアライバル、ロシア事業から撤退

●創業者のロシア人実業家はウクライナ戦争に反対を明言 ●将来、同国事業を再開する計画はないという 英国の新興電動車(EV)メーカー、アライバル(Arrival)がロシアから事業撤退する。英『フィナンシャル・タイムズ』主催

マクドナルドがロシアから撤退、3月の店舗閉鎖に続き

●現在は全店舗の売却先を模索中 ●同社にはかねて軍事侵攻に対する態度があいまいだとの批判 米マクドナルドが16日、ロシア完全撤退を発表した。3月の850店舗閉鎖からさらに踏み込んだ判断だ。撤退理由として、ウクライナ戦争に

シーメンス、ロシア事業停止

●対露制裁の強化を受け同国事業の継続が難しくなったため ●医療機器子会社ヘルシニアーズは同国事業を継続 独シーメンスは12日、ロシア事業を停止すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアの新規事業と同国への輸出は

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