精密機器
製造業売上が大幅拡大、10月は前月比4.1%増に
連邦統計局が9日発表した2010年10月のドイツ製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比4.1%増(暫定値)となり、9月の同1.4%減(修正値)から大幅に改善。1997年12月以来の高い伸びを記録した。
Carl Zeiss AG―半導体部門がけん引、通期売上・利益記録を更新―
精密・光学機器大手の独Carl Zeiss(オーバーコッヘン)が2日発表した2010年9月通期決算の最終利益は前期の赤字(1億6,100万ユーロ)から2億800万ユーロの黒字へと転換し、過去最高を更新した。半導体製造・検
光子のボーズ=アインシュタイン凝縮に成功
ボン大学物理学科のマーティン・ヴァイツ教授を中心とする研究チームは、無数の粒子が全く同じ状態をとり、あたかも1つの巨大な粒子のように振舞う現象「ボーズ=アインシュタイン凝縮(BEC)」を光子(フォトン)で実現することには
歯科用品・治療機器業界、今年は危機前売上水準に
ドイツの歯科用品・治療機器業界の売上高は今年、経済危機前の水準まで回復する見通しだ。独デンタル産業連盟(VDDI)のマルクス・ハイバッハ専務理事が経済紙『ハンデルスブラット』紙に対し明らかにした。VDDIには200社が加
独電子部品市場、今年は24%拡大
独電気電子工業会(ZVEI)の電子部品・システム部会はこのほど、国内電子部品市場規模が今年148億3,000万ユーロとなり、前年比で24.3%増加するとの見通しを示した。世界経済の回復を背景に半導体や受動部品などすべての
HOYA、ハンガリーに研修センターを開設
光学メーカーのHOYAは9日、ブダペストの中心地に検眼研修センターを開設した。眼科医や検眼士を対象に、最新技術の説明・紹介を実施する目的だ。老視(老眼)が重点で、境目のない累進レンズの開発結果を広めることに務める。投資額
独製造業売上、9月は1.3%減に
ドイツ連邦統計局が9日発表した同国の9月の製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.3%減(暫定値)となり、8月の同2.0%増(修正値)から大幅に悪化した。食料品と化学を除くすべての主要部門で売り上げ
独医療機器業界、2010年売上は5.5%増に
独医療機器業界団体BVMedが2日発表した会員企業アンケート調査報告によると、加盟139社の売上高は今年、前年比でおよそ5.5%増加し、増収幅は昨年の3%から拡大する見通しだ。約80%の企業が売上増を見込んでいるという。
人工網膜で文字認識に成功、来年にも販売承認見通し
チュービンゲン大学のエーバーハルト・ズレンナー教授を中心とする研究チームが、人工網膜の精度を大幅に引き上げることに成功した。臨床試験で被験者として協力したフィンランド人男性は、リンゴやバナナ、ナイフ、フォークなどの物体を
横河電機―創薬支援システムで独研究所と提携―
横河電機は20日、新薬の候補となる化合物のテストを自動化する同社の創薬支援システム「CellVoyager(セルボイジャー)CV6000」の機能を拡張することでドイツ神経変性疾患センター(Deutsches Zentru
Sonova Holding AG―埋め込み型補聴器「Lyric」を欧州販売へ―
スイスの補聴器メーカーSonova(シュテーファ)は13~15日の3日間ハノーバーで開催された業界見本市EUHAに新製品などを出展した。最も注目を集めたのは耳外道に埋め込むタイプの補聴器「Lyric」で、ヴァレンティーノ
独製造業売上3カ月ぶりに好転、8月は1.8%増に
連邦統計局が8日発表した2010年8月のドイツ製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を1.8%上回り、3カ月ぶりに改善した。国外売上が3.5%増と好調で、特にユーロ圏は4.0%増えて全体を押し上げた。ユ
連邦経済省が天然資源庁を新設、資源確保に向け企業支援へ
ライナー・ブリューデルレ連邦経済相は4日、ドイツ天然資源局(Deutsche Rohstoffagentur)を設立した。天然資源の獲得競争が世界的に激化していることを受けた措置で、資源国への企業進出を支援し資源の安定確
Jenoptik AG―航空宇宙子会社を売却―
光学機器大手の独Jenoptik(イエナ)は3日、宇宙研究向け機器の製造子会社Jena-Optronik GmbHを売却すると発表した。売却先については「航空宇宙分野の世界最大手企業」と表現するにとどめ、具体名を明らかに
Rofin-Sinar TechnologiesInc.―スイス同業LASAGを買収―
独米系のレーザー機器メーカーRofin-Sinar Technologies(ハンブルク/プリマス)は1日、時計大手スウォッチのレーザー機器子会社LASAGを買収すると発表した。製品の幅と顧客層を拡大する狙い。取引金額な
映像機器見本市Photokina、来場者数で記録更新
世界最大の映像機器関連見本市「Photokina – World of Imaging」が9月21~26日の6日間ケルンで開催された。31回目となった今回の出展者数は前回(2008年)より約300社少ない1,
今年のドイツ未来賞、3チームが最終候補に
実用化につながる革新的な技術を開発した研究者に授与される「ドイツ未来賞」の最終候補に、高速プラスチック分別システムを開発したハイテク企業Unisensor Sensorsysteme、柔軟度の高いハンドリングアームを開発
マイクロ電子工学産業保護を要請
ロシアの複合企業AFKシステマのエフトゥシェンコフ社長とナノテクノジー振興を支援する国策企業ロスナノのチュバイス社長はこのほど、プーチン首相に国内マイクロエレクトロニクス産業保護に向けた対策を講じるよう要請した。8月25
Carl Zeiss AG―メガネレンズ合弁を子会社化―
光学・医療機器大手Carl Zeiss(オーバーコッヘン)は20日、眼鏡レンズ合弁会社Carl Zeiss Vision(アーレン、以下CZV)の債務の大半を買い取るほか、6週間以内に9,000ユーロの増資も引き受けるこ
Dekra AG―非破壊検査のQSB買収―
技術監査大手のDekra(シュツットガルト)が同業のQSB GmbH & Co. KG(リュプベッケ)を1日付で買収した。非破壊検査事業を強化することが狙い。取引価格は公表しないことで合意した。 \ QSBは建
軟組織のX線撮影が鮮明に、簡易な位相コントラスト法を開発
パウル・シェラー研究所(PSI、スイス)、中国科学院などの国際研究チームは、位相コントラストイメージングと呼ばれる技術を利用して、筋肉や軟骨など従来のX線撮影では区別が困難だった軟組織を鮮明に画像化することに成功した。P
独GDP成長率、4-6月期は1%以上か
ドイツ経済の回復が加速している。世界経済の好調を背景に輸出が急増し、その効果が企業投資や雇用にも波及しているためだ。連邦経済省は19日発表の7月月報のなかで、2010年4-6月期(第2四半期)の国内総生産(GDP)成長率
5月製造業売上3.7%増に、3カ月連続で拡大
ドイツ連邦統計局が9日発表した同国製造業の2010年5月の売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.7%増(暫定値)となり、伸び率は4月の同1.4%(修正値)から大幅に拡大した。売上増は3月から3カ月連続。
測量器のヘキサゴン、米ソフト会社を買収
測量機器大手のヘキサゴン(スウェーデン)は7日、米ソフト会社のインターグラフを買収することで合意したと発表した。インターグラフは政府や企業が精密な地図を作成する際に用いられる特殊ソフトのメーカー。ヘキサゴンは同社を別部門
生産現場でのナノ粒子安全性研究プロジェクト始動
ブラウンシュヴァイク大学とフラウンホーファー木材研究所(WKI)の研究チームは、ナノ粒子を取り扱う研究・開発機関や製造現場での安全性向上に向けたプロジェクトを立ち上げた。人体への影響やリスク評価のもとになるデータを簡易に
Carl Zeiss Meditec AG―成長戦略を10月から開始―
Carl Zeissの医療機器子会社Carl Zeiss Meditec(イエナ)が業績向上に向けたプログラムを10月から開始する。市場を上回る売上成長を実現し、現在12%程度の売上高営業利益率(EBITベース)も中期的
太陽電池製造装置業界に再編近づく
ドイツの太陽電池製造装置メーカーの多くが業界再編とアジアへの生産移管が今後進むと予想している。ヴィースバーデン・ビジネススクールが金融投資会社Ventizzの依頼を受け業界22社を対象に実施したアンケート調査で分かった。
レーザー機械業界、09年受注は4割減
ドイツ機械工業連盟(VDMA)のレーザー機械・レーザーシステム部会が8日発表した2009年のレーザー機械受注高は前年比47%減の3億8,530万ユーロと激減した。景気悪化による顧客企業の投資凍結が響いた。ただ、09年10
メガネレンズ5社のカルテルで課徴金
ドイツ連邦カルテル庁は10日、メガネレンズ大手5社が独市場で違法なカルテルを結んでいたとして、5社とその社員7人、および業界団体ZVA(メガネレンズ中央連盟)に対し総額1億1,500万ユーロの課徴金支払いを命じると発表し
Singulus Technologies AG―増資案が株主総会で否決―
ブルーレイディスク製造装置メーカーSingulus(カール・アム・マイン)の株主総会が3日あり、新株と転換社債の発行を求めた経営陣の提案が否決された。同社は上場から13年が経った現在まで一度も配当を出しておらず、株主は増
ノキア、シスコがロシア新都市に進出へ
ロシアのドボルコビッチ大統領顧問は20日、メドベージェフ大統領が肝いりで進めるハイテク新都市スコールコボに、フィンランドのノキアと米シスコシステムズが進出する見通しであることを明らかにした。両社は経済紙『ベドモスチ』の取
多接合型太陽電池で変換効率41.4%を実現
フラウンホーファー太陽エネルギー研究所(ISE)の物理学者フランク・ディムロート氏は昨年1月、3層構造の多接合型太陽電池で変換効率41.4%を実現した。従来のシリコン太陽電池の変換効率は20%に満たない。同氏はこの功績を
Siemens AG―医療機器部門を再編―
電機大手のSiemens(ミュンヘン)が医療機器部門の組織を5月1日付で改編した。時代と市場の変化を踏まえ、顧客のニーズにより適切に対応することが狙い。 \ 新体制は製品群別に編成された3部門に販売・サービスを合わせた計
Siemens AG―利益目標引き上げ―
電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は4月29日の決算発表で、2010年9月通期の利益目標を上方修正した。主要市場で景気回復の兆しが出ているためで、中核3部門(産業、エネルギー、ヘルスケア)の営業利益をこれまでの60
分析・バイオ・実験機器業界、09年売上高は8%減に
ドイツ光学・医療・メカトロニクス産業連合会(Spectaris)によると、同国の分析・バイオ・実験機器業界の2009年売上高は、金融・経済危機の影響で、前年比8%減の56億8,000万ユーロに縮小した。国外売上高は29億
フレキシブルOLEDの低コスト生産技術開発
フレキシブル有機発光ダイオード(OLED)を低コストで生産する技術を、フラウンホーファー光マイクロシステム研究所(IPMS)と同電子ビーム・プラズマ技術研究所(FEP)の研究チームが開発した。「ロール・ツー・ロール(ro
マイクロ波で魚の鮮度測定が簡単に
ブレーメンのスタートアップ企業Sequidが、魚肉の鮮度を簡単に計測できるレーザースキャナー「RFQ Scan 3.0」を開発した。誘電分光法と呼ばれる手法によって魚肉鮮度の判定指標であるK値やATP、トリメチルアミン(
立体を見えなくする「透明マント」開発に成功
カールスルーエ工科大学(KIT)と英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、3次元の物体を見えなくするメタマテリアルの開発に成功した。ナノスケールの3次元フォトニック結晶(ウッドパイル型フォトニック結晶)に特殊な
OKIデータ、ロシアでIT機器販売2社と提携
OKIデータは30日、ビジネス用プリンターと複合機の販売、保守サービスでロシアのIT機器販売大手2社と提携したと発表した。OKIデータは両社との提携でロシアの営業力を強化。ロシア売上高を2009年の1,500万米ドルから
プリンター・コピー機の微細粒子、研究チームが遺伝子変異原性を確認
フライブルク大学病院の研究チームは、レーザープリンターやコピー機から排出される微細粒子が遺伝子の突然変異を引き起こす(変異原性がある)ことを実験で突き止めた。ただ、変異原性のある物質が特定できないなど未解明な点も多く、さ
コニカミノルタのルーマニア子会社、3割増収見込む
コニカミノルタのルーマニア子会社は、今年の売上高を前年比約30%増の1,800万ユーロと見込んでいる。同社のIgnat社長が現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』に語った。同社はこれに先立ち、銀行最大手のルーマニア商業銀
ドイツ鉄道が犯罪対策強化
ドイツ鉄道(DB)が犯罪対策を強化する。車内や駅構内での暴行事件や器物破損があとを絶たないためで、セキュリティ関係の職員を増員するほか、防犯カメラの監視能力を引き上げる意向だ。ゲルト・ベヒト取締役(セキュリティ問題担当)
独CE市場、09年売上は前年並みに
家電通信機器研究所(gfu)などのまとめによると、2009年の独コンシューマーエレクトロニクス(CE)市場規模は243億2,500万ユーロで、前年水準(243億7,700万ユーロ)をほぼ確保した。景気は悪化したものの個人
金属業界で新労使協定、雇用維持を最優先
独ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州の金属業界(電機・自動車・機械など)の労使代表は18日、新しい協定で合意した。戦後最悪の不況を受け、従業員の雇用維持を最優先させた内容。金属雇用者団体ゲザムトメタルと金属労組
有機半導体のナノ構造画像化に成功
チュービンゲン大学とミュンヘン工科大の研究チームは、近接場光学顕微鏡(SNOM)と呼ばれる顕微鏡を用いて、有機半導体の1種であるジインデノペリレン(DIP)の光学スペクトルと表面の凹凸構造を世界で初めて画像化した。表面プ
独製造業売上、09年は17%減に
連邦統計局が8日発表した2009年通期の独製造業売上は営業日数調整後の実質で前年から17.0%減少した。ロイター通信によると、減少幅は過去最大。国外売上が20.5%、国内も13.9%落ち込んだ。 \ 一方、09年12月の
マイクロ流体チップで腫瘍を早期発見
フラウンホーファー研究機構に所属する5つの研究所が、マイクロ流体バイオチップを用いたがん・心臓病の早期診断技術の開発プロジェクトを進めている。チップ内に血液を通し、抗原抗体反応によって腫瘍マーカー(生体因子)を検出するも