自動車

Benteler <欧州自動車短信>

オーストリアの自動車部品大手ベンテラー は8月27日、同社の特殊鋼商社部門をオランダのパイプメーカーVan Leeuwen Pipe and Tube Groupに売却すると発表した。

急速に変化する自動車業界の動きに対応するため中核の自動車部品事業に経営資源を集約するのがねらい。

売却金額は公表していない。

ドイツのツイッターユーザー、自動車ファンが多い

ドイツ国内のツイッターユーザーの二人に一人が自動車関連の情報をフォローしている。

また、ツイッターで最新情報をフォローするだけでなく、「自動車関連の情報を他の自動車ファンと共有する」とした人も多かった (40%)。

ドイツ・ツイッター社はプレスリリースで、「自動車メーカーは、ツイッターを活用してブランドイメージの確立や見込顧客や潜在顧客と直接コミュニケーションできるなど、ツイッターは新たなマーケティング・メディア戦略として大きな可能性を秘めている」とコメントしている。

Seat:セアト、IAAでEVモデルを初公開へ

フォルクスワーゲン(VW)傘下のスペイン自動車大手セアトが設立したスポーツカー子会社「クプラ(Cupra)」が、フランクフルトモーターショー(IAA)で電気駆動SUV「クプラ・タバスキャン(Cupra Tavascan)」を初公開する。

「クプラ・タバスキャン」は、同ブランド初の電気駆動車(EV)で、昨年公開した全輪駆動のSUV「クプラ・アテカ」をベースに開発した。

新電気駆動SUVは、VWのEV専用プラットフォーム「MEB」を採用し、電気モーター2基により最高出力306PSを引き出す。

Hella:独ヘラー、e.GO Mobileの小型EVに照明・電子部品供給

独自動車照明・電子部品大手のヘラーは8月29日、アーヘン工科大学(RWTH)が設立した電気自動車(EV)ベンチャー企業e.GO Mobileの小型EV「e.GO Life」に照明・電子部品を供給すると発表した。

両社が共同開発した専用ヘッドライトや、ブレーキ補助機能向けにヘラーの電動式真空ポンプ「UP5」などを提供する。

真空ポンプのUP5は、エンジンブレーキ機能を使えないEVのために電動式にすることでブレーキの制動力を高められるようにしている。

Continental:独コンチネンタル、農機大手クラースと共同でスマートベルトをテスト

コンチネンタルのスマートベルトはスマートセンシング技術を採用しており、ベルトの稼働中を含め状態を常に監視して故障や損耗などをリアルタイムで検知する。

クラースとの試験では、スマートベルトは収穫作業中に発生した2,200万回のたわみ作動でも問題なく動作したほか、システムの電子機器は1億4,000万回のたわみ作動に耐えた。

収集したデータは4,220ヘクタール分の収穫作業におよぶという。

PSA:仏PSAの全モデル、最新の欧州排ガス基準「ユーロ6」に対応

仏自動車大手のPSAグループは8月27日、現行乗用車の全モデルが欧州連合(EU)の排ガス基準ユーロ6に適合したと発表した。

新基準は従来の「WLTP」(世界統一試験サイクル)に加え、◇実際に道路を走る際の排ガス量を測定する「RDE」(実走行排ガス試験、排出係数は2.1)◇燃料システムから蒸発する炭化水素量を測定する「EVAP」(燃料蒸発ガス試験)◇登録車両のうち車齢5年までのものについて必要な排出基準に準拠しているかを検査する「ISC」(サービス適合性試験)――をクリアしなければならない。

来年1月からはより厳しい「ユーロ6d-ISC」が施行される予定で、PSAはすでに乗用車モデルの80%が準拠している。

Opel:独オペルのR&D事業、仏エンジニアリング大手との提携が事業段階に

これによりセグラはオペルが本社を構えるリュッセルスハイムにエンジニアリング・キャンパスを開設し、オペルの研究開発(R&D)部門の従業員約700人を受け入れる。

オペルはR&D事業で他社からの受託案件が減少し、供給能力が過剰となったことから、雇用維持に向けて昨年11月にセグラと提携した。

リュッセルスハイム開発拠点についてPSAは今後もグローバルな研究開発拠点にとどまると強調している。

DHL:独DHL、集配用EV「ストリート・スクーター」導入数が1万台に

独郵便事業・物流大手のドイツポストDHLは8月30日、子会社のストリート・スクーターが生産する集配業務用の電気自動車(EV)「ストリート・スクーター」の導入台数が1万台に達したと発表した。

DHLが保管・輸送(ロジスティック)基地に設置した充電スタンド設備は現在、1万3,500基。

DHLはこのほかにも、電動自転車と電動三輪車を計1万2,000台導入している。

ドイツ乗用車新車登録、8月は0.8%減 1/4

これに対し、国外受注は、8月が前年同月比11%減、1~8月も前年同期比5%減と低迷している。

国内生産は、8月が前年同月比1%増の31万3,200台となり、前年をやや上回った。

8月の輸出は前年同月比6%減の234,300台。

Toyota:トヨタが英生産を一時停止へ、EU離脱翌日の混乱回避

トヨタ自動車は8月30日、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う混乱を避けるため、離脱翌日の11月1日に英中部のバーナストン工場での生産を一時停止することを明らかにした。

同工場では新型「カローラ」を生産している。

英国がEUとの合意がないまま離脱した場合、大陸欧州との間で関税が復活するほか、通関手続きの煩雑化などで物流が滞る恐れがある。

VW、3Dホログラフィーの新興企業に出資

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)はこのほど、3次元(3D)画像のテクノロジー会社SeeReal Technologiesに少数株主として資本参加したと発表した。

例えば、ヘッドディスプレーの情報を周囲の環境に合わせてまるで現実に溶け込んでいるような形で立体表示したり、電話相手をホログラムで表示したり、車内で立体表示のテトリスなどのゲームで遊ぶことができるという。

このようなシステムが実用化されれば、従来のインパネ(計器盤)が不要になる可能性もあると指摘している。

アイルランド新車登録:2018年1~12月 1/4

アイルランド自動車工業会(SIMI)によると、2018年通期の同国の乗用車新車登録は12万5,557台となり、前年に比べ4.4%減少した。

中古乗用車の輸入は、前年比7.81%増の10万755台となり、初めて10万台を超えた。

乗用車のうち、電気自動車の新車登録は1,233台となり、前年の622台から98.23%増加した。

Porsche:ポルシェ、EV「タイカン」を世界初披露

「タイカン」は4ドアのスポーツセダンで、最初のモデルとして「タイカン・ターボS」と「タイカン・ターボ」の2機種を用意した。

停止した状態から時速100キロメートルまでの加速性能はタイカン・ターボS」が2.8秒、「タイカン・ターボ」は3.2秒。

両モデルとも直ちに予約可能で、ドイツ市場での販売価格(付加価値税込み)は、「タイカン・ターボS」が18万5,456ユーロ、「タイカン・ターボ」が15万2,136ユーロとなっている。

Toray:東レ、スウェーデンのエアバッグ縫製メーカー買収

同社の買収により、縫製事業にも参入し、既に展開している原糸、基布と組み合わせた一貫型事業を強化する。

アルバは、1948年にアパレル縫製メーカーとして創業し、1997年からエアバッグ縫製事業に参入した。

今後の市場変化への迅速な対応を視野に入れ、縫製事業も組み入れた原糸、基布、縫製の一貫型事業を強みとした開発力や提案力を強化していくとしている。

Continental:コンチネンタル―パワートレイン部門の分離検討へ―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は2日、パワートレイン部門の分離(スピンオフ)を検討することを決議したと発表した。

IPOは当初、今年下半期を予定していたが、市場環境が悪化したことから、来年以降に延期することを4月に決定。

IPO環境の改善のめどが立たないなかでIPOに固執していると、パワートレイン部門が柔軟に活動できる状況を早期に作り出すという所期の目的が達成できなくなると判断した。

IAA出展数が2割減少、環境保護団体は会場前でデモ計画

独自動車工業会(VDA)は2日、今月12日に開幕するフランクフルト国際モーターショー(IAA)の出展数が2年前の前回を20%下回る800にとどまることを明らかにした。

一般公開(14~22日)に合わせて環境保護団体の抗議活動が予定されていることもあり、厳しい状況となりそうだ。

これを追い風に環境保護活動が活発化しており、今回のIAAに対しては抗議活動が計画されている。

NexenTire:韓国ネクセンタイヤ、チェコ工場がフル稼働

韓国のタイヤメーカー、ネクセンタイヤがチェコに建設した工場が8月28日にフル稼働を開始した。

工場は敷地面積65万平方メートルで、首都プラハ北西のジャテツにあるトライアングル工業団地に建設された。

新工場の製品は高級車ブランドのメルセデスベンツやアウディにも供給される見通しだ。

PTScientists:PTサイエンティスツ―自社売却―

宇宙開発のスタートアップ企業である独PTサイエンティスツ(ベルリン)は2日、航空宇宙分野の企業に1日付で身売りしたと発表した。

売却先企業と売却額は公表しないことで合意しており不明。

PTは宇宙輸送サービスの米スペースXのロケット「ファルコン9」を利用して着陸船と探索機を2021年に月へと送り込み、米国の宇宙船「アポロ17号」が1972年に置き去りにした探査機を撮影することを計画している。

Batagon:スイスのバッテリーメーカー、セルビア工場で生産増強

セルビア法人のダリンカ・ジュラン社長が先ごろ明らかにしたもので、今年末までに150人を新規雇用し、1日当たり7,000個を製造する計画だ。

バタゴンは2017年12月、破産したセルビア同業のファブリカ・アキュムラトラ・ソンボル(FAS)の工場を取得して同国に進出した。

現在は200人を雇用し、ソンボルの「ブラックホース」ブランドで製品を展開している。

チェコ、トラックの日曜走行禁止を拡大

チェコでトラックの日曜日の走行禁止措置が拡大される見通しだ。

同措置の拡大には、ドイツなど近隣諸国が同様の措置を導入しているため同国に輸送車両が集中することへの懸念が背景にあるが、運輸事業者からは雇用への影響などを理由に法案に反対する声が出ている。

近隣のドイツ、スロバキア、オーストリアでは日曜日は終日禁止とされているほか、比較的緩いポーランドでも長期休暇の期間中は日曜日の走行が禁止されている。

VW:フォルクスワーゲン―アフターサービス強化、電動車の増加にらみ―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ(ヴォルフスブルク)は2日、車両の販売後に顧客に提供するサービス(アフターサービス)事業の強化方針を打ち出した。

電動車の販売が今後増えると、修理コストが低下しアフターサービス事業の縮小につながる恐れがあることから、サービス対象となるグループブランドの車両数を増やすほか、デジタルサービスを活用することで、同事業売上の拡大基調を保つ意向だ。

30年にはアフターサービスの対象となるグループ車両の10~15%を電動車が占めると予想している。

MAZ:ベラルーシ商用車MAZ、エジプトと共同生産で協議

ベラルーシ国営商用車大手MAZがエジプトでの生産提携拡大の可能性を検討している。

ベラルーシとエジプトは2017年に商用車の生産提携で合意した。

MAZはまた、エジプトのバスメーカーEAMCOとバス生産提携の意思を確認し覚書を交わした。

Draxlmaier:独ドレクスルマイヤー、モルドバ第3工場を開所

1,500人を雇用して配線ケーブルを生産する。

同社は2007年と11年、首都キシニョフ北方のバルティFEZに2つの工場を開設してケーブルシステムを生産してきた。

1958年創業の同社は世界20カ国に60の工場を持ち、5万5,000人を雇用している。

Kalaschnikow:露カラシニコフ、小型電気自動車のプロトタイプを披露

ロシアの兵器製造大手カラシニコフ・グループはこのほど、モスクワで開催されたタクシー・フォーラムで小型電気自動車のプロトタイプ「Ovum UV-4」を披露した。

同プロトタイプは、後部車軸に50kWの電気モーターを搭載する。

独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』(8月20日付、電子版)によると、カラシニコフ・グループは2019年春に発表した「Ovum 2」をベースに「Ovum UV-4」を開発した。

Aiways:愛馳汽車―欧州参入へ、電気SUVでユーラシア横断デモ走行―

中国の新興電気自動車(EV)メーカー愛馳汽車(Aiways Automobile)が欧州市場に進出する。

欧州で販売されている同サイズの電気SUVが最低8万ユーロに上ることを踏まえると、各段に安い。

欧州市場参入を目指した中国の自動車メーカーはこれまですべて失敗した。

Alfa Bus:電動バスの中国・常隆客車、ブルガリアでの生産を検討

中国の電動バスメーカー、江蘇常隆客車(アルファバス)がブルガリアでの現地生産を検討している。

常隆客車はブルガリアにおけるバスの組み立てと電池生産を検討している。

長距離バスや市内電動バス、バス高速輸送(BRT)システム向けバス、電動バス部品、リチウム・マンガン電池(LMO)、電動車用モーターを手がける。

VW:フォルクスワーゲン―3Dディスプレーのシーリアルに出資―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ(ヴォルフスブルク)は8月30日、3Dディスプレーの有力技術を持つシーリアル・テクノロジーズ(SeeReal Technologies)に少数株主として出資すると発表した。

シーリアルが持つ拡張現実技術を活用して運転の安全性と快適性を向上させることが狙い。

VWとは昨年末から研究協業しており、今回の出資金を自動車分野の技術開発に投入する意向だ。

Toyota:トヨタが英生産を一時停止へ、EU離脱翌日の混乱回避

トヨタ自動車は8月30日、英国のEU離脱に伴う混乱を避けるため、離脱翌日の11月1日に英中部のバーナストン工場での生産を一時停止することを明らかにした。ジョンソン首相が9月9日から10月13日までの議会閉会を決めるなど、

NEXEN TIRE:韓国ネクセンタイヤ、チェコ工場がフル稼働

韓国のタイヤメーカー、ネクセンタイヤがチェコに建設した工場が8月28日にフル稼働を開始した。年産能力は当初300万本で、2022年までに1,100万本、23年には1,200万本まで引き上げる。従業員数は現在の800人から

Webasto<欧州自動車短信>

独自動車部品大手のベバスト は8月22日、メキシコのプエブラにある工場の隣接地に新工場を開設したと発表した。

自動車用サンルーフやパノラマルーフの生産能力を増強し需要増加に対応するほか、地域市場に特化した製品開発を推進するのが狙い。

新工場の敷地総面積は3万5,000平方メートルで、既存工場の約3倍の規模となる。

JLR:英JLR、拡張現実技術の3Dヘッドアップディスプレイ開発

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は8月20日、拡張現実(AR)技術を利用した次世代の3Dヘッドアップディスプレイをケンブリッジ大学の先端電子光工学研究所(CAPE)と共同で開発していることを明らかにした。

ドライバーの目の高さを計測して3D表示する技術を使い、運転に必要な情報をあたかも前方の道路に直接投影しているように表示するもので、ドライバーが視線を動かさずに警告などに反応できるようにする。

同技術を応用することで、助手席などの乗員それぞれが個別に3D映像を視聴できるようになるという。

Opel:オペル、「コルサ」EVのラリー仕様車をIAAで公開

仏自動車大手PSAの独子会社オペルは8月22日、9月12日~22日に開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)で、「コルサ」の電気自動車(EV)モデル「コルサ-e」のラリー仕様車を公開すると発表した。

「コルサ-eラリー」として一般向けに販売する。

ラリー仕様EVを大手自動車メーカーが販売するのは初めて。

電動キックボードの適切な利用、独自治体連盟と大手4社が合意

ドイツの自治体連盟の上部組織と電動キックボードのシェアリングサービスを提供する大手4社は8月26日、電動キックボードのシェアリングサービスをより安全・快適に利用するための覚書を締結したと発表した。自治体の交通環境に電動キ

Leclanche:ルクランシェがバッテリー供給の電気フェリー、商業運航を開始

スイスの電池メーカー、ルクランシェは8月15日、同社がバッテリーシステムを供給した世界最大の電気駆動フェリー「エレン」が商業運航を開始したと発表した。

搭載するバッテリーの容量は4.2MWhで、乗用車30台、旅客200人を輸送できる。

当該フェリーはデンマーク南部のスビュー港(エアルー島)とフュンシャウ港(アルス島)を運航している。

VW元会長のピエヒ氏が死去

ウィーンで生まれのピエヒ氏は、ドイツを代表する大衆車「ビートル」を開発したオーストリアの自動車エンジニア、フェルディナンド・ポルシェ氏の孫で、1993~2002年まではVWの社長を、その後は長期に渡り、VWの監査役会長を務めた。

1998年からアウディの社長を、1993年からはVW社長を務め、2002年にVWの監査役会長に就任した。

また、2015年にVWの監査役会長を退任するまでVWグループで絶大な権限を持っていたとされる。

BMW/Daimler:フリーナウ、ベルリンで新サービス開始

ドライバー付きのレンタカーサービスで、ベルリン市内を走行する。

価格に敏感な顧客を主なターゲットにしており、サービス開始時の特別価格として、走行距離に関係なくベルリン市内の移動を一律5ユーロに設定した。

ベルリンではサービス開始時点で、700人を超えるドライバーを確保した。

Aldi<欧州自動車短信>

独自動車大手ダイムラー のディーター・ツェッチェ前社長が、独ディスカウントスーパー大手アルディ・ジュート の監査役に就任する。独経済誌『マネージャーマガジン』の報道をアルディ・ジュートが追認した。ツェッチェ氏はダイムラー

Audi:アウディ、ダイムラー・BMWと自動運転で協力か=独誌

なお、VWは7月に、米フォードとの協力関係を自動運転分野にも拡大すると発表した。

同誌によると、ハンドルのないロボット自動車に関しては商用車部門VWヌッツファールツォイゲが統括しており、当該分野に関しては米フォードと協力していく方針という。

◇運転支援システム◇高速道路における自動運転◇自動駐車機能――に関する次世代技術の開発(いずれも米国自動車技術会(SAE)が定義する「レベル4」まで)で協力する。

オーストリア、新車登録台数:乗用車 2019年1~6月 1/4

オーストリア統計局によると、同国の2019年上半期(1~6月)の乗用車新車登録台数は17万5,909台となり、前年同期に比べ8.8%減少した。

ただ、乗用車新車登録全体に占める割合は6.9%(1万2,053台)(2018年:8,510台、市場シェア:4.4%)にとどまるため、ガソリン車、ディーゼル車の落ち込みを相殺しきれなかった。

ブランド別では、フォルクスワーゲン(VW)が前年同期比16.6%減と大幅に落ち込んだものの、市場シェアは16.6%で最も多い。

ElringKlinger:独エルリングクリンガー、IAAに燃料電池スタックなど出展

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは、9月のフランクフルト国際モーターショー(IAA)に固体高分子型燃料電池(PEM)のスタック「NM12」を出展する。

金属製のセパレーター(バイポーラプレート)を使用しており、出力密度が高く、自動車や商用車に使用することができる。

同社はこのほか、バッテリーシステム、電動パワーユニット(EDU)、ガラス繊維をベースにした熱可塑性の部材を使用したアンダーボディの保護システム、防音・防熱部品、シリンダーヘッド、特殊ガスケットなども出展する予定。

英乗用車生産、7月は10.6%減少

英自動車工業会(SMMT)が8月29日発表した2019年7月の同国の乗用車生産は10万8,239台となり、前年同月に比べ10.6%減少した。

商用車の7月の生産台数は、前年同月比31.2%減の5,043台と、4カ月連続の減少となった。

7月のエンジン生産は、前年同月比0.6%増の19万6,142基と、僅かに増加した。

Continental:独コンチネンタル、パワートレイン部門の9工場閉鎖も=独メディア報道

独自動車部品大手のコンチネンタルでは、パワートレイン部門の世界の32工場のうち、全体の約3分の1に相当する9工場の閉鎖を検討しているもようだ。

コンチネンタルでは、経営側と事業所委員会(従業員の代表機関)が現在、交渉中であるものの、閉鎖となる工場数や影響を受ける雇用規模に関する報道内容については、何も決定していない、とコメントしている。

メディア報道によると、コンチネンタルは8月初め、自動車市況の悪化や減益を受け、人員削減を実施する方針を示していた。

Kalaschnikow:露カラシニコフ、小型電気自動車のプロトタイプを披露

ロシアの兵器製造大手カラシニコフ・グループはこのほど、モスクワで開催されたタクシー・フォーラムで小型電気自動車のプロトタイプ「Ovum UV-4」を披露した。

同プロトタイプは、後部車軸に50kWの電気モーターを搭載する。

独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』(8月20日付、電子版)によると、カラシニコフ・グループは2019年春に発表した「Ovum 2」をベースに「Ovum UV-4」を開発した。

フランスのソーラーストリートの実証試験が不首尾に

仏日刊紙『ル・モンド』によると、同プロジェクトは、太陽光発電設備を路面に敷設して再生可能エネルギーを得る計画だったが、ソーラーパネルが破損したほか、走行時の騒音が大きく、発電量も少ない――などの問題が発生し、不首尾に終わったという。

しかし、実証試験を始めてみると、ソーラーパネルの破損は修復できない程ひどく、試験区間を100メートル短縮しなければならなかった。

発電量が当初計画を下回った理由としては、◇フランス北部のノルマンディー地域は他の隣国ほど日照量が多くない◇太陽光を受けやすい方向にソーラーセルが設置されていない◇破損により発電量が減少した――などの理由が挙げられている。

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