ドイツ経済ニュース

天然ガス消費15%削減、EUが正式採択

欧州連合(EU)加盟国は5日、ロシアからの天然ガス供給がさらに減少、または途絶した場合に備え、各国が2023年春までのガス消費を15%削減する目標を定めた規則案を正式に採択した。エネルギー需要が増える冬場に供給不足となる […]

製造業新規受注5カ月連続減少、6月は-0.4%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が4日発表した6月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で105.7(暫定値)となり、前月を0.4%下回った。減少は5カ月連続。5月の数値は当初、前月

鉱工業生産、6月は0.4%増に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が5日発表した6月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で97.9(暫定値)となり、前月を0.4%上回った。増加は2カ月ぶり。同指数はロシアのウクライナ侵

輸出が3カ月連続増加、6月は前月比4.5%増に

ドイツ連邦統計局が3日発表した6月の輸出高は営業日数・季節調整ベースで1,343億ユーロとなり、前月を4.5%上回った。増加は3カ月連続。原材料やエネルギー価格の高騰を受けて輸出物価が上昇していることが大きい。物価を加味

秋からコロナ規制を再強化

独政府・与党は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための新たな措置で合意した。秋の到来で気温が下がり感染者数が大幅に増えると、医療ひっ迫のリスクが高まることから、そうした事態を回避できるようにする狙い。当該法案を

ルフトハンザ―1万人を新規採用、フライトの混乱受け―

航空大手の独ルフトハンザは4日の決算発表で従業員数の大幅拡大方針を表明した。コロナ禍で大規模な人員削減を実施した結果、旅客需要の回復に対応できず、欠航や運休など大きな支障が出ていることを受けた措置。今後1年半で約1万人を

ランクセス―スコープ3の炭素中立を50年までに実現へ―

化学大手の独ランクセスは4日、原料などの調達と自社製品の販売に伴い発生する「スコープ3」レベルの温室効果ガス排出量を2050年までにゼロへと引き下げる目標を打ち出した。自社の活動で直接発生する「スコープ1」と、外部から購

エボニック―天然ガスの40%をLPGなどで置き換え―

特殊化学大手のエボニックは8日、ドイツ国内での供給不足が懸念されている天然ガスについて自社工場での使用を最大40%、他のエネルギー源に置き換えることができると発表した。生産に大きな支障は出ないとしている。クリスティアン・

三菱製紙―独工場を年末に閉鎖―

三菱製紙は5日、独北部のフレンスブルクにある工場を今年末で閉鎖すると発表した。エネルギー価格の高騰など収益が圧迫されていることを受けた措置。収益力強化に向け生産を統廃合する。 同社は完全傘下の現地法人三菱ハイテクペーパー

コベストロ―積層造形材料事業を売却―

化学大手の独コベストロは8日、積層造形材料事業を米・イスラエル系の3D印刷機メーカー、ストラタシス(Stratasys)に売却することで合意したと発表した。製品ポートフォリオを最適化する戦略の一環。トーマス・テッパー取締

現代自動車―燃料電池トラックを独に輸出―

現代自動車は2日、燃料電池トラック「エクシエント フューエルセル」をドイツに輸出すると発表した。同モデルを独向けに出荷するのは初めて。欧州最大のトラック市場である同国に投入することで販売に弾みをつける考えだ。 物流、製造

BMW―4-6月期販売減も売上は大幅増に―

高級車大手の独BMWが3日発表した2022年4-6月期(第2四半期)決算の売上高は347億7,000万ユーロとなり、前年同期を21.6%上回った。華晨中国汽車(ブリリアンス)との合弁会社、BMWブリリアンス・オートモーテ

塩野義―独社の膝関節症治療薬、日本での独占販売権取得―

塩野義製薬は4日、独製薬大手グリューネンタールが開発している変形性膝関節症の疼痛治療薬「レシニフェラトキシン(RTX)注射剤」についてライセンス契約を締結したと発表した。日本での独占販売権を取得。製造販売承認の取得後、製

Helaba

独ヘッセン・チューリンゲン州立銀行(Helaba)は4日、ロシアのウクライナ侵攻を受けてモスクワの駐在員事務所を閉鎖していることを明らかにした。再開する考えはないとしている。ロシア事業の直接的なリスク額は3,000万ユー

シーメンス

電機大手の独シーメンスは9日、自動車部品大手の独マーレと電動車向け非接触充電の分野で協業の基本合意を締結したと発表した。同充電システムの標準化を実現し、普及を後押しする狙い。非接触充電はドライバーの利便性を高めるほか、自

ユニパーが石炭発電を抑制、河川の水位低下で燃料輸送に支障

エネルギー大手の独ユニパーがライン水系の石炭火力発電所で発電量を抑制し始めた。水位が低下し、石炭の輸送が難しくなっているためだ。フランスでも水温上昇を受け原子力発電が抑制されており、猛暑の影響は農作物の被害や火災、取水制

電機業界新規受注、6月は増加幅が大きく縮小

電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独電機業界の6月の新規受注高は前年同月比0.5%増となり、7カ月連続で拡大したものの、増加幅はこれまでの2ケタ台から大幅に縮小した。国内受注が13.9%減少し、足を強く引っ張った格

乗用車新車登録5カ月連続2ケタ減、7月は-13%に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した7月の乗用車新車登録台数は20万5,911台となり、前年同月を12.9%下回った。2ケタ減は5カ月連続。半導体不足による生産低迷がこれまでに引き続き響いた格好だ。ロシアのウクライナ

化学業界の先行き見通しが大幅悪化

Ifo経済研究所が9日発表した独化学業界の7月の期待指数(今後6カ月の見通しを示す)はマイナス44.4ポイント(DI)となり、前年同月のプラス11.8ポイントから大幅に悪化した。ロシアのウクライナ進攻が景況感を圧迫してい

オッポが独でスマホ販売停止、特許訴訟でノキアに敗訴

中国のスマートフォン大手オッポがドイツでの製品販売を停止した。特許訴訟でフィンランド競合のノキアに敗訴したためで、オッポの独サイト上には「わが社のサイトでは現在、製品情報を提供できません」との文面が記されている。広報担当

ルフトハンザが地上職と賃上げ合意

航空大手ルフトハンザは4日、ドイツ国内の空港で勤務する地上職員の賃金を引き上げることで統一サービス産業労働組合(Verdi)と合意した。これで地上職が新たなストライキを行うリスクはなくなった。今後は7月末にスト決議を行っ

インフレ率2カ月連続低下、7月は7.5%に

ドイツ連邦統計局が7月28日発表した同月の消費者物価指数(ドイツ基準、速報値)は前年同月比7.5%増と大幅に上昇したものの、上げ幅は2カ月連続で縮小した。物価高騰の直撃を受ける消費者向けの負担軽減策が奏功した格好。インフ

6月輸入物価+29.9%に、上げ幅は2カ月連続縮小

ドイツ連邦統計局が7月29日発表した6月の輸入物価指数は前年同月比29.9%増となり、これまでに引き続き大きく上昇したものの、上げ幅は2カ月連続で縮小した。直近のピークである4月は31.7%に上っていた。最上流に位置する

ガス料金1000ユーロ以上増加も、輸入会社の調達コスト転嫁で

ロシア産天然ガスの供給削減を受けて膨らんでいる輸入会社の調達コストが川下に転嫁されると、一般世帯の負担額は大幅に膨らむ可能性がある。ショルツ首相は先ごろ、負担増加額が最大で年300ユーロにとどまるとの見方を示したが、これ

「ガス発電の全面停止は不可能」=経済省

ドイツで天然ガス発電を100%停止することはできないもようだ。ロシア産ガスの供給が大幅に削減されたことを受け同国では国内供給を維持するため発電での使用を全面停止するよう求める声が出ているが、経済・気候省は1日付の文書で不

第2四半期ゼロ成長に

ドイツ連邦統計局が7月29日発表した2022年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月と同水準にとどまった。コロナ禍、サプライチェーンのひっ迫、物価高騰、ロシアのウクライナ侵攻

消費者信頼感2カ月連続で過去最低に

市場調査大手GfKが7月27日発表したドイツ消費者信頼感指数の8月向け予測値は7月の確定値(-27.7ポイント)を2.9ポイント下回るマイナス30.6ポイントとなり、1991年の調査開始後の最低を2カ月連続で更新した。イ

PHVの購入補助金を来年廃止、BEVとFCVは減額

ドイツ経済・気候省は7月26日、電動車向けの国の補助金を来年から縮小すると発表した。与党合意に基づく措置で、電気自動車(BEV)と燃料電池車(FCV)で支給額を引き下げ、プラグインハイブリッド車(PHV)では補助金を廃止

失業増も雇用情勢は安定

ドイツ連邦雇用庁(BA)が7月29日発表した同月の失業者数は247万人となり、前月を10万7,000人上回った。季節要因のほか、ロシアの軍事侵攻を受けているウクライナからの難民の多くが求職活動を開始し失業者として登録され

7月と8月の法令改正

・改正エネルギー安定確保法(EnSiG)が7月12日付で施行。天然ガス輸入会社の調達コストが急上昇した場合、ガス料金に上乗せされる分担金を通して川下に迅速転嫁することが可能に。同ルールは10月1日付で適用される見通し ・

コベストロ―利益予測引き下げ、価格転嫁しきれず―

化学大手の独コベストロは2日の決算発表で2022年12月期の営業利益(EBITDA)見通しを引き下げた。原料価格の高騰と世界経済の減速を踏まえたもので、従来予測の「20億~25億ユーロ」から「17億~22億ユーロ」へと下

メルセデスベンツ―22年予測を引き上げ―

高級車大手の独メルセデスベンツは7月27日、2022年12月期の業績予測を引き上げた。上半期決算が好調だったためで、売上高を従来予測の前期を「やや上回る」から「大幅に上回る」へと上方修正。営業利益(EBIT)も「前期並み

メルセデスベンツ―BEV生産に向けハンガリーに巨額投資―

独高級車大手メルセデスベンツがハンガリー中部にあるケチケメート工場の生産能力増強に4,000億フォリント(約10億ユーロ)を投資する。電気自動車(BEV)専用の次世代プラットフォームを用いた車両生産に向けたもの。シーヤー

RWE―利益予測を大幅引き上げ―

エネルギー大手の独RWEは7月27日、2022年12月期の利益見通しを大幅に引き上げた。エネルギー取引事業が予想外に好調なほか、電力料金が値上がりしたことが大きい。同社は競合ユニパーと異なりロシアから天然ガスを調達してい

ルフトハンザ―シェルからSAF調達へ―

航空大手の独ルフトハンザは1日、石油大手の英シェルから持続可能な航空燃料(SAF)を調達することで基本合意したと発表した。フライトに伴う二酸化炭素(CO2)の排出量を削減する狙い。販売する航空燃料の10%を2030年まで

バイエル―米農業テックを買収―

農業化学大手の独バイエルは1日、米農業テック、カバークレス(CCI)への出資比率を65%に拡大し、子会社化することで合意したと発表した。CCIが開発中の技術は農業の脱炭素化、窒素肥料の投入削減のほか、農家の収入増につなが

ショット―医薬包装材事業を分離、IPO視野に―

特殊ガラス大手の独ショットは1日、医薬品包装材事業を法的に分離すると発表した。利益を伴う成長を加速させるとともに、資金調達の選択肢を増やす考え。新会社の新規株式公開(IPO)を視野に入れている。フランク・ハインリヒト最高

スーパー大手レーベがチラシ廃止、環境・気候に悪影響と判断

独スーパー大手レーベは7月27日、チラシ広告を全面廃止すると発表した。大量のチラシの作製は環境・気候に悪影響をもたらすことから、来年7月以降、印刷と配布を止める。独小売大手ではホームセンターのオビが6月に全廃したが、スー

6月小売売上8.8%減少、物価高騰で統計開始後最大の下げ幅に

ドイツ連邦統計局が1日発表した6月の小売売上指数(営業日数・季節調整値)は物価調整後の実質で前月比8.8%減(暫定値)となり、統計を開始した1994年以降で最大の下げ幅を記録した。インフレ高進と、それに伴う消費者の支出抑

独企業の半数で人手不足、中・長期的にさらに深刻化

労働力不足で業務に支障が出ている企業が7月はドイツ全体の49.7%に達し、調査を開始した2009年以降の最高を更新したことが、Ifo経済研究所の2日の発表で分かった。4月に記録したこれまでの最高(43.6%)を6ポイント

ルフトハンザのパイロットがスト決議

独パイロット労組VCは7月31日、ルフトハンザ航空を対象にストライキを実施することの是非を問う組合員投票で圧倒的多数が賛成票を投じたと発表した。これによりVCはいつでもストを決行できるようになった。ただ、労使の溝を可能な

機械業界受注が再び減少、6月は-9%に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した同国の6月の機械新規受注高は前年同月を実質9%下回った。減少は2カ月ぶり。サプライチェーンひっ迫のほか、ウクライナ戦争に伴う受注のキャンセルが響いた。 国内受注が11%、国外が

上期ビール販売が4%増加、コロナ規制緩和で

ドイツ国内の醸造所ないし倉庫から出荷されたビールの量が今年上半期は約43億リットルとなり、前年同月を3.8%上回ったことが、連邦統計局の発表で分かった。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策がほぼ廃止されたことから、飲

病欠が過去最多に、コロナ規制の緩和で風邪が急増

今年上半期に少なくとも1度、病気休業した就労者の割合は前年同期の4.35%から5.70%へと上昇し、統計を開始した2011年以降の最高を更新したことが、企業別健康保険組合(BKK)の頂点団体BKKダッハフェアバントの調査

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