ドイツ経済ニュース

A-Tec Industries AG―事業の切り売りへ、売却交渉時間切れで―

1年前に倒産したオーストリアの大手複合企業A-Tec(ウィーン)が解体されることになった。同社の一括売却に向けた交渉が最終期限の9月末までにまとまらなかったためで、今後は事業の切り売りが行われる。 \ 駆動装置、工作機械 […]

Tui AG―ドイツで550人削減―

旅行大手のTuiは9月29日、ドイツの社員を550人削減すると発表した。収益力の強化が狙い。整理対象となる従業員は受け皿会社に移籍され、転職斡旋や研修サービスを受けることができる。 \ 人員削減が行われるのはハノーバーに

Allianz SE―日本で生保販売中止へ―

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)は9月30日、日本市場での生保商品の新規販売を年内一杯で終了すると発表した。市場の低迷を受けた措置。既存顧客については今後もサービスを提供していく。 \ 同社は2008年4月、現地

Deutsche Bank AG―2011年利益目標を最終断念―

Deutsche Bank(フランクフルト)のアッカーマン頭取は4日ロンドンの投資家向け説明会で、法人・機関投資家向けビジネス(CIB)と個人・資産運用ビジネス(PCAM)を合わせた税引き前利益で今年100億ユーロを確保

Delbrueck Bethmann Maffei AG―LGTの独事業買収へ―

蘭金融大手ABN Amroの独子会社Delbrueck Bethmann Maffei(フランクフルト)は9月29日、リヒテンシュタインの金融大手LGTから独事業を買収すると発表した。富裕層を相手とするプライベートバンク

VW

自動車大手の独Volkswagen(VW)が中国の提携先である上海汽車(SIAC)と共同で電気自動車(EV)を投入する。中国工業情報省によると、同省は両社の合弁会社Shanghai VWがEV「Tantus」を生産するこ

Vattenfall

欧州電力大手のVattenfall(スウェーデン)が旧型石炭発電所の売却を検討している。二酸化炭素(CO2)排出権の価格が2013年から大幅に上昇することを踏まえた措置で、売却先が見つからない場合は廃炉にする。オランダと

非純正品メーカーのパッケージ模倣は可=エプソンの敗訴確定

インクカートリッジのパッケージに印刷するイメージ写真を非純正品メーカーに真似されたのは不当としてエプソンの独法人が文房具大手ペリカンの傘下企業を相手取って起こしていた係争で、最高裁の連邦司法裁判所(BGH)は9月28日、

LED特許紛争が飛び火、LGがBMWなどの販売差し止め請求

発光ダイオード(LED)の特許をめぐる独オスラムと韓国メーカー2社の争いが新たな段階に突入した。韓LGグループは9月28日、オスラム製LEDライトを搭載した独BMWとアウディの乗用車の販売差し止めを求めソウル地方裁判所に

欧州鉄鋼業界が減産へ

欧州の鉄鋼業界に減産の動きが広がっている。景気減速で需要が落ち込み値下げ圧力も高まっているためで、鉄鋼世界最大手のアルセロールミタルは9月27日、欧州で生産調整を行うと発表した。独ザルツギターも減産方針を表明済み。ロイタ

8月機械受注14%増加、国内がけん引

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した独業界の2011年8月の新規受注高は前年同月を実質14%上回った。国内受注が22%伸びて全体をけん引。国外は9%増だった。VDMAのエコノミストはユーロ圏債務問題の影響を業界は

海運貨物取扱量、上期は6.4%増に

ドイツ連邦統計局が4日発表した2011年上半期の海運貨物取扱量(暫定値)は1億4,410万トンとなり、前年同期の1億3,550万トンから6.4%増加した。景気回復が反映された格好。ただ、金融・経済危機前の08年上半期に比

独原発の廃炉コストは180億ユーロ以上

ドイツの原発廃止政策に伴う原子炉の解体コストは1基当たり6億7,000万~12億ユーロに上り、国内17原発の合計では180億ユーロを超える――。企業コンサルティング大手Arthur D. Little(ADL)がまとめた

ワサビの酵素が原子移動ラジカル重合の触媒に

ポリマー重合反応の1つである原子移動ラジカル重合(ATRP)で、西洋ワサビに含まれるペルオキシダーゼという酵素が重合触媒として機能することをバーゼル大学のニコ・ブルーンス教授を中心とする研究チームが発見した。触媒として従

キメラ・ハイブリッド研究は法規制強化が必要=独倫理委

政府と議会に指名された有識者で構成される独倫理委員会(以下:倫理委)は9月27日、ヒトとヒト以外の動物の合成体作成を伴う生物医学研究(キメラ・ハイブリッド研究)に関するポジションペーパーを発表した。異種動物間の胚移植や動

オンライン旅行予約サービス業界競争激化

独オンライン旅行予約サービス業界で競争が激化している。市場は拡大しているものの、新規参入組も増えてパイの奪い合いが激しくなっているためで、業界2位のExpediaは3位に転落。事業戦略の見直しに乗り出した。9月27日付『

包装材回収大手が大口顧客Lidlとの契約解除

包装材回収システム(デュアルシステム)運営で独市場2位のInterseroh(ケルン)が、ディスカウントストア大手Lidlが展開するプライベートブランド商品の包装材回収業務契約を9月末で解除した。システムただ乗り事業者へ

フランクフルト空港に追い風、英ヒースローの処理能力が限界に

欧州最大の空港であるロンドン・ヒースローの処理能力が限界に達している。空港拡張が騒音問題で不可能になったことを受け、新興国向けのフライト需要拡大に対応できなくなるためで、フランクフルト空港やシャルル・ドゴール(パリ)空港

「リーマン債で銀行に落ち度なし」=最高裁

米証券大手リーマン・ブラザースの破たんで損失を被ったハンブルク貯蓄銀行(Haspa)の顧客2人が同行に損害賠償を求めていた係争で、最高裁の連邦司法裁判所(BGH)は9月27日、原告の訴えを棄却する判決(訴訟番号:XI Z

高齢者のいる世帯数1,200万に、20年で約300万増加

ドイツ連邦統計局は9月30日、65歳の高齢者が1人以上いる世帯の数が昨年1,213万9,000となり、20年前(1991年)の930万2,000から30%増加したと発表した。国内の全世帯(4,030万)に占める割合は30

従業員の大半が移籍していれば事業譲渡、解雇は不当

事業を廃止する場合は経営上の理由による整理解雇を実施できるのに対し、事業譲渡の場合は整理解雇できない。ただ、事業譲渡か事業廃止かが区別しにくいケースがある。これについては2011年6月1日号で一度、取り上げた。ここでは両

事業所委員の雇用主批判、事実に基づいていれば解雇は不当

事業所委員会(Betriebsrat)は被用者の利害を代表する社内機関である。このため、被用者の権利が侵害されているような場合、その是正に向けた活動を行う。その際、会社内部の問題を外部に公表する形で批判することは果して許

EFSFへの融資保証拡大に市民の大半は反対

財政危機に陥ったユーロ参加国に緊急金融支援を行う総額4,400億ユーロの「欧州金融安定基金(EFSF)」の機能強化に向けたドイツの国内法案が29日の連邦議会(下院)で採決される。メルケル政権内には造反の動きがあるものの、

スイスと租税協定締結、野党は批准阻止の構え

ドイツ政府は21日、スイスとの租税協定に調印した。スイスの銀行を利用したドイツの納税義務者の脱税を防止するのが柱で、過去の脱税についても追徴課税が行われる。両国は今後、批准手続きを進め、2013年1月の発効を目指す。ただ

CO2貯蔵法案が上院で否決

国内16州の代表で構成される連邦参議院(上院)は23日、二酸化炭素(CO2)の分離・貯蔵(CCS)技術の導入に向けた連邦政府案を否決した。CO2の地下貯蔵に対する市民の批判が強く多くの州が反対に回ったためで、連邦政府が法

経済界が資源会社設立を検討、希土類などの確保狙い

ドイツの経済界が資源の確保に向け事業会社の設立を検討している。経済誌『マネージャー・マガジン』が報じ、独産業連盟(BDI)が追認した。 \ 鉱山資源は近年、新興国の経済発展や中国の希土類輸出制限を受けて価格が高騰し、確保

独企業景況感、3カ月連続で悪化

Ifo経済研究所が26日発表した2011年9月のドイツ企業景況感指数は前月の108.7から107.5へと1.2ポイント低下し、3カ月連続で悪化した。今後6カ月の見通しを示す期待指数がこれまでに引き続き大きく後退。足を強く

独消費者景況感、10月向け予測値は横ばいに

市場調査大手のGfKが27日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は前月と同じ5.2%を保った。欧米の財政危機が深刻化し景気見通しが悪化しているものの、雇用の安定がプラス要因となりマイナス効果を相殺した格好だ。

第2四半期も賃金が大幅上昇、前年同期比4.2%に

ドイツ連邦統計局が22日発表したフルタイム就労者の2011年第2四半期の賃金上昇率(支給額ベース)は前年同期比で名目4.2%に達し、2008年以降の最高を記録した。4%を超えるのは2四半期連続。景気回復が反映された格好で

日清紡ホールディングス―ブレーキ摩耗材のTMD買収―

日清紡は26日、ルクセンブルクに本社を置くブレーキ用摩耗材メーカーTMD Frictionを完全買収すると発表した。グローバルプレーヤーとしての地位を強化する狙いで、独禁当局の承認を経て取引が成立すると、同社は当該分野の

森精機―提携先のGildemeister買収視野に―

森精機が戦略提携先の独Gildemeisterの買収を視野に入れている。森雅彦社長が独『ヴェルト』紙に対し明らかにした。 \ 両社は金融・経済危機を受けて2009年に提携合意。株式をそれぞれ5%持ち合うほか、製造、調達、

Volkswagen AG―MAN買収を欧州委が承認―

欧州連合(EU)の欧州委員会は26日、欧州自動車最大手の独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)が独トラック大手MANを買収する計画を承認したと発表した。大型トラック、バス、ディーゼルエンジン分野の競争に及ぼす影

―福田汽車とのトラック合弁、中国当局が承認―

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は26日、中・大型トラックを中国の福田汽車と共同生産する計画が現地当局から承認されたと発表した。昨年7月の合弁契約調印から1年2カ月でようやくゴーサインを確保、Daimle

Bureau Veritas―独で3社買収見通し―

技術検査・認証世界2位の仏Bureau Veritas(パリ)が独同業数社を買収する見通しだ。同社のFrank Piedelievre社長が独『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し明らかにしたもので、「少なくとも3社

Airbus S. A. S.―経営難のサプライヤー買収へ―

欧州航空機大手のAirbus(仏トゥールーズ)が経営難に陥った独サプライヤーPFW Aerospaceを買収する方向だ。22日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が報じたもので、同サプライヤーが倒産する

Repower Systems SE―中国事業から撤退―

印Suzlon傘下の独風力タービン大手Repower(ハンブルク)は21日の株主総会で、中国事業からの撤退方針を明らかにした。価格競争が激しく、品質やサービスを重視する同社には採算が合わないと判断したためで、現地工場は来

Siemens AG―ソーラー事業見直しへ―

電機大手のSiemens(ミュンヘン)がソーラー発電設備事業の見直し作業を進める。経営資源を太陽熱発電に絞り込んだこれまでの姿勢を改め、太陽光発電事業への参入を検討する。同社エネルギー部門のミヒャエル・ジュース取締役が2

BASF SE―肥料事業を露EuroChemに部分売却―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は27日、ベルギーのアントワープにある肥料工場をロシアの農業化学メーカーEuroChemに売却する契約に調印したと発表した。今後さらに肥料合弁会社PEC-Rhinの資本50

Evonik Industries AG―IPO見送りに―

化学大手Evonik(エッセン)の過半数資本を持つRAG財団は23日、今秋に予定していた同社の株式公開(IPO)を見送ると発表した。金融・資本市場が不安定で、リスクが大きいと判断した。IPOの準備は済んでいるため、市場環

Linde AG―クリーニング事業から撤退―

工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)が5年前に立ち上げた衣類のクリーニングサービス事業から撤退する。当初の予想に反して需要が低迷しているためで、すでに国内で展開する10拠点のうち7拠点をクリーニング事業者に売却。残り

Celesio AG―米Medcoとの合弁解消―

医薬品販売大手の独Celesio(シュツットガルト)は27日、薬剤給付管理大手の米Medco Health Solutionsとの合弁会社Medco Celesio B.V.から全面撤退すると発表した。理由は明らかにして

Lufthansa

航空独最大手のLufthansaがデュッセルドルフ空港発着のアジア向け直行便を初めて開設する。同空港の利用シェアでトップのAir Berlinを追撃する狙いで、2012年夏から運行を開始する。目的地は東京とニューデリーで

Thysenkrupp

鉄鋼系複合企業の独Thysenkruppが経営難の造船子会社Blohm+Vossを英投資会社Star Capital Partnersに売却する方向で独占交渉しているもようだ。関係筋の情報として26日付『ファイナンシャル

Bosch

自動車部品大手の独Boschがソーラーインバーター市場に参入する。すでに開発子会社を立ち上げており、準備ができ次第、量産を開始。世界最大手の独SMA Solarを追撃する。ボッシュの広報担当者などへの取材をもとに27日付

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