ドイツ経済ニュース

ダイムラー・トラック―自動運転技術強化に向けAI企業買収―

独商用車大手ダイムラー・トラックは20日、米国の自動運転技術子会社トルク・ロボティクスが人工知能(AI)ベースの対象認識技術を手がけるカナダ企業アルゴルクスを買収することで合意したと発表した。レベル4(SAE)の自動運転 […]

フォルクスワーゲン―グループ販売が2月は2ケタ増に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が17日に発表した2月のグループ新車販売台数は61万1,600台となり、前年同月を12.6%上回った。販売増は2カ月ぶり。比較対象の2022年2月は半導体不足に伴う生産低迷で販売が

5Gインフラから中国製品排除か、通信会社に除去命令の可能性

5G通信インフラで現在、使用している重要な構成機器の詳細情報を提出するようドイツ内務省が国内の移動通信サービス事業者に命じたことが7日、明らかになった。安全保障上のリスクなどを踏まえた措置。同省は特定のメーカーを対象とし

EU公的補助ルールを時限緩和、米国と同等の支援が可能に

欧州連合(EU)の欧州委員会は13日、再生可能エネルギーや電気自動車(BEV)をはじめとするグリーン産業の競争力強化を目的とする「グリーンディール産業計画」の一環として、加盟国がネットゼロ産業(温室効果ガス排出の実質ゼロ

重要鉱物で貿易交渉開始へ、IRAを踏まえEU・米首脳が合意

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は10日、バイデン米大統領とホワイトハウスで会談し、電気自動車(BEV)などに不可欠な重要鉱物を巡り、新たな貿易協定の交渉を開始することで合意した。米国のインフレ抑制法

食品の上げ幅がエネを上回る、コアインフレ率は上昇鈍化

ドイツ連邦統計局が10日発表した2月の消費者物価指数は前年同月比8.7%増となり、インフレ率は前月と同じ高水準にとどまった。同月は食料品の上げ幅がエネルギーを上回ったうえ、コアのインフレ率が一段と上昇しており、値上げの中

鉱工業生産が20年6月以来の増加幅に、1月は+3.5%

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日発表した1月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比3.5%増の98.9(暫定値)となり、2000年6月以来の高い伸びを記録した。前月に大幅減とな

エシティ―量産ベースの水素製紙に世界で初めて成功―

スウェーデンのパーソナルケア用品大手エシティは9日、製造工程で二酸化炭素(CO2)を一切、排出せずに製紙を行うことに成功したと発表した。再生可能エネルギー電力に加え、グリーン水素を投入することで実現した。製紙に水素を投入

ファイラント―ヒートポンプ新工場が稼働へ―

暖房機器大手の独ファイラントは10日、スロバキア西部のセニカに新設したヒートポンプのメガ工場が5月から操業を開始すると発表した。同社は炭素中立実現に向けた欧州連合(EU)の取り組みなどを受けてヒートポンプ事業を強化中。新

スペイラ―精錬事業から撤退、電力価格の高騰で―

アルミニウム大手の独スペイラ(ノルスク・ハイドロの元アルミ圧延品部門)は9日、デュッセルドルフ西部のノイスにある「ラインヴェルク工場」の精錬事業を全面停止すると発表した。電力価格の高止まりで採算が取れないためで、今後はア

フォルクスワーゲン―初の北米電池工場は加オンタリオ州に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は13日、カナダ南東のオンタリオ州セントトーマスに車載電池セル工場を建設すると発表した。同社が欧州域外に設置する初のセル生産拠点となる。北米で生産するグループブランドの電気自動車(

フォルクスワーゲン―北米の電池工場を優先的に建設か―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が車載電池セル工場の建設計画で欧州よりも北米を優先するとの観測が浮上している。英『フィナンシャル・タイムズ』は8日、VWは米国でインフラ抑制法(IRA)に基づき最大100億ユーロの

BMW―過去最高の純益に―

高級乗用車大手の独BMWが9日発表した2022年12月期決算の純利益は前期比49.1%増の185億8,200万ユーロとなり、過去最高を更新した。華晨中国汽車(ブリリアンス)との現地合弁会社、BMWブリリアンス・オートモー

シーメンス―米に鉄道車両工場を新設―

電機大手の独シーメンスは7日、米ノースカロライナ州レキシントンに鉄道車両工場を設置すると発表した。同国需要の拡大を受けた措置で、ローラント・ブッシュ最高経営責任者(CEO)は「米国は鉄道に投資し、わが社は米国に投資する」

シーメンス・エナジー―イラクで発電所メンテナンスを受注―

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーがイラクの発電所のメンテンナンスなどを同国エネルギー省から受注した。アンナレーナ・ベアボック独外相の同国訪問に合わせて7日、契約の調印が行われた。受注額は明らかにされていない。

BASF―中国に新工場、アクリル系製品生産へ―

化学大手の独BASFは13日、基礎化学品から川下までの幅広い製品を手がける中国・湛江の総合生産施設(フェアブント拠点)でアクリル系製品工場の鍬入れ式を行った。中国とアジアでアクリルモノマーの需要が拡大していることに対応。

ガレリア―52店舗を閉鎖へ―

経営再建中の独デパート大手ガレリア・カールシュタット・カウフホーフ(GKK)は国内店舗129カ所のうち最大52店舗を閉鎖する計画だ。経営陣と交渉する従業員代表の事業所委員会が13日、明らかにした。同社は前身企業も含めて長

独社がモーリタニアでグリーン水素プロジェクト、欧州に輸出

エネルギー分野のプロジェクト開発を手がける独コンユンクタは9日、同社が参加する国際コンソーシアムがモーリタニアにグリーン水素プラントを設置することで同国政府と基本合意したと発表した。モーリタニアはグリーン水素製造の有力国

ロシア産原油輸入量が1月は実質ゼロに、EUの制裁で

ドイツ連邦統計局は13日、ロシア産原油の輸入量が1月は3,500トンとなり、前年同月(280万トン)比で99.9%縮小したと発表した。欧州連合(EU)のロシア制裁が反映されている。輸入した3,500トンもすべて、他のEU

化学・製薬業界の生産高、今年は5%減少

独化学工業会(VCI)は9日、同国化学・製薬業界の生産高が今年は前年比で約5%減少するとの予測を発表した。エネルギー、原料価格がここ数カ月で大幅に低下するなど薄明かりが見えてきたものの、エネルギー価格は国際的に比較すると

電機業界の新規受注、1月は2ケタ増に

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した同国電機業界の1月の新規受注高は前年同月を10.3%上回った。国内が18.3%増えて全体をけん引。ユーロ圏(ドイツを除く)は5.8%増、ユーロ圏外は3.5%増だった。ZVEIのチ

米SVBの独支店に当局が支払い停止など命令

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は13日、経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)の独支店に対し、資産売却と支払いの禁止を同日付で命じたと発表した。債権者の保護が狙いで、顧客との取引も禁止した。金融システムの安定性が

飲食業従事者、コロナ禍前比で12%減少

ドイツ連邦統計局は13日、国内の飲食業従事者数が2022年は前年を12.5%上回ったと発表した。新型コロナウイルスの感染防止規制が大幅に緩和され、営業が正常化したことが大きい。ただ、コロナ禍前の19年に比べると11.8%

仏ストの影響でライン川交通に支障

バーゼル(スイス)以北のライン川独仏国境区間で8日、船舶が一時、航行できなくなった。フランスの年金改革に反対するストライキの影響で、同国が管理する閘門が利用できなくなったためだ。 ストラスブールの南およそ60キロのマルコ

気候変動の経済損失は最大9千億ユーロに

ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候相とシュテフィ・レムケ環境相は6日、気候変動に伴いドイツで発生する経済損失に関する調査レポートを発表した。経済・気候省の委託で作成された同レポートは、猛暑・干ばつの増加などの形で気候

EU公認環境債で加盟国と欧州議会が合意

欧州連合(EU)加盟国と欧州議会はこのほど、EUの基準を満たした環境債「欧州グリーンボンド(EUGB)」の発行に関する規則案で合意した。それぞれが合意案を持ち帰り、承認した上で発効する。グリーンボンドに関する基準を設ける

物価圧力は低下見通し、値上げ計画の企業が5カ月連続で減少

インフレ率が高止まりしている。これまで物価を最も強く押し上げてきたエネルギー価格は上昇率が低下しているものの、他の商品、サービス分野への波及が時間差で進行しているためだ。ただ、値上げの動きはすでにピークに達したとみられる

製造業新規受注2カ月連続増加、1月は+1%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した1月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比1.0%増(暫定値)となり、2カ月連続で拡大した。ユーロ圏外が大きく伸びて全体をけん引した

輸出が2カ月ぶりに増加、1月は前月比+2.1%に

ドイツ連邦統計局が3日発表した1月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで1,306億ユーロとなり、前月を2.1%上回った。増加は2カ月ぶり。輸入高(同)は輸入物価の下落を反映し3.4%減の1,139億ユーロへと後

インフィニオン―次世代半導体メーカーを買収―

半導体大手の独インフィニオンは2日、カナダ同業のGaNシステムズを買収することで合意したと発表した。パワー半導体市場での主導的な地位を一段と強化する狙い。買収金額は8億3,000万米ドルで、インフィニオンは手元資金で賄う

メルセデスベンツ―電池リサイクルのパイロット施設を建設―

乗用車大手の独メルセデスベンツは3日、西南ドイツのクッペンハイム工場内で使用済みの車載リチウムイオン電池をリサイクルするパイロット施設の定礎式を行った。廃電池から電池材料を取り出すノウハウを集めたうえで、中長期的にリサイ

ドイツ銀行―炭鉱・石炭発電向け融資基準を厳格化―

ドイツ銀行は2日、主に発電に用いる一般炭を採掘ないし使用する企業への融資ガイドラインを改めると発表した。融資のハードルを高め、石炭事業の縮小・廃止へと誘導する狙いだ。5月から新ガイドラインを適用する。 2016年に導入し

BASF―中独に香料工場を新設―

化学大手の独BASFは7日、中国とドイツに香料工場を新設すると発表した。世界需要の拡大を受けた措置で、広東省湛江の統合生産施設にシトラール工場、本社所在地ルートヴィヒスハーフェンの統合生産施設にメンソールとリナロールの工

ピーク・ウント・クロッペンベルク―民事再生を申請―

独衣料品小売大手ピーク・ウント・クロッペンベルク(P&C)は3日、民事再生手続きの適用をデュッセルドルフ区裁判所に申請した。コロナ禍で2020年と21年に売り上げが大幅に減少。22年以降はロシアのウクライナ侵攻

BEVとPHVの保有台数が大幅増加

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2023年1月1日時点の国内乗用車保有台数(登録残数)は4,876万3,036台となり、前年同日を0.5%上回った。内燃機関車は減少したものの、電気自動車(BEV)とプラグインハイ

機械業界の新規受注、4カ月連続2ケタ減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の1月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月を18%下回り、4カ月連続で2ケタ減となった。景気の先行き不透明感を背景に企業が投資を見合わせているほか、比較対象の2022

ソーラー発電設備、中国製が輸入額の9割

ドイツ連邦統計局は1日、ソーラー発電設備の輸入額が昨年は約36億ユーロに上ったことを明らかにした。その約87%に当たる31億ユーロ強を中国製が占めており、2位のオランダ製(1億4,300万ユーロで4%)を大きく引き離して

22年の実質賃金3.1%減に

ドイツ連邦統計局が1日発表した2022年の実質賃金は前年比3.1%減となり、3年連続で落ち込んだ。2月上旬に発表した暫定値(4.1%減)から上方修正されたものの、統計を開始した08年以降で最大の下げ幅を記録した。名目賃金

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