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2013/5/8

総合 - ドイツ経済ニュース

南欧諸国からの移民が増加

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が7日発表した2012年の移民統計(暫定値)によると、国外からの流入は前年比13%増の108万1,000人となり、1995年以来の高水準に達した。外国人の流入が15%増の96万6,000人に拡大。特に、財 […]

ドイツ連邦統計局が7日発表した2012年の移民統計(暫定値)によると、国外からの流入は前年比13%増の108万1,000人となり、1995年以来の高水準に達した。外国人の流入が15%増の96万6,000人に拡大。特に、財政・経済危機に直面する南欧諸国からの移民が大きく増えた。

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移民の増加率を出身国別でみると、スペインは45%、ギリシャとポルトガルは各43%、イタリアは40%に達した。厳しい雇用情勢を背景に経済が好調なドイツに移り住む人が増えていることが統計上で確認された格好。

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銀行の不良債権問題で財政が悪化した東欧のスロベニアは増加率が62%を記録した。このほか、ハンガリー(増加率31%)とルーマニア(同23%)も大きく増えている。移民数が最も多いポーランドは増加率が8%にとどまった。

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ドイツから国外に流出した人は5%増の71万2,000人。人口の社会的増加(流入数-流出数)は95年以降で最高の36万9,000人を記録した。

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