化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は4日、アジア・太平洋地域の売上高を昨年の125億ユーロから2020年までに250億ユーロへと倍増させる計画を発表した。同市場の急成長が今後も続くと予想しており、市場を上回るスピードで事業を拡大して目標を達成する。
\BASFによると、同市場は20年まで年率6.2%のペースで拡大する見通し。同社はこれを少なくとも2ポイント上回るスピードで事業を拡大していく。
\目標達成に向けては現地提携先企業と共同で計100億ユーロを投資する。また、現地の研究開発要員を昨年の800人から3,500人に拡大。投資予算の4分の1をアジア・太平洋に振り向ける。現地の新規雇用は工場を中心に計9,000人を見込む。
\競争力強化に向けてコスト削減にも取り組む方針で、アジア・太平洋事業のコストを20年までに5億ユーロ圧縮する。現地生産比率を高め、輸送費用を引き下げるなどの対策を進める意向だ。
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