ネット通販市場の拡大は不動産市場に影響を与えそうだ。既存の実店舗販売が圧迫されるためで、商業用不動産の需要に変化が出る可能性がある。5月31日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\ネット通販市場は拡大し続けており、小売売上に占める割合は現在7%に上る。将来的には30%に拡大するとの予想もある。店舗で商品を手に取って試すものの、購入は競合のオンラインショップで行う「ショールーミング」も増えており、実店舗型の小売店は新たな事業モデルを模索中だ。
\そうしたなかで「Click&Collect」という新しい商売モデルが注目を集めている。商品をインターネットで注文し、実店舗で受け取るシステムで、◇商品受け取りのついでに別の商品も購入していく可能性が高い◇注文した商品が気に入らなければ顧客は受け取らなくてもよいため、事業者は返品コストを削減できる――などがメリットある。このモデルをネットショップ事業者も積極的に活用するようになれば、商業用不動産の需要は拡大する可能性がある。ネット通販の台頭で物流不動産市場はすでに拡大している。
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