2015/7/29

総合・マクロ

ハンガリー中銀が追加利下げ、今後は金利据え置きへ

この記事の要約

ハンガリー中央銀行は21日、主要政策金利である2週間物預金金利を0.15ポイント引き下げ、過去最低の1.35%とすることを決めた。利下げは5カ月連続。下げ幅は市場予測の0.1ポイントを上回った。物価が上がりにくい状況が続 […]

ハンガリー中央銀行は21日、主要政策金利である2週間物預金金利を0.15ポイント引き下げ、過去最低の1.35%とすることを決めた。利下げは5カ月連続。下げ幅は市場予測の0.1ポイントを上回った。物価が上がりにくい状況が続いていることや、ギリシャへの新たな金融支援が決まって通貨フォリントが上昇したことで、利下げの余地が広がった。一方、中銀はさらなる利下げは行わず、当面は金利を据え置く方針を示した。

ハンガリーのインフレ率は5月、9カ月ぶりにプラスとなったものの、6月も0.6%と低水準にある。欧州委員会は今年の同国インフレ率を0.8%と予測しており、中銀目標の3%との差は大きい。このため中銀は追加利下げに踏み切った。

ハンガリー中銀は2012年8月から12カ月連続で利下げを実施。デフレ懸念を理由に今年3月から再び金融緩和を進めていた。金利は12年7月の7%から5.65ポイント低下したことになる。

中銀のマトルチ総裁は記者会見で、今後の金利は「非常に長い期間にわたって」据え置くと述べ、利下げ局面の終了を宣言した。

(東欧経済ニュース7月15日号「ハンガリー消費者物価、2カ月連続の上昇」、6月10日号「5月のハンガリーインフレ率0.5%、9カ月ぶりのプラスに」、4月1日号「ハンガリーが利下げ、デフレ懸念で」を参照)

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