2015/7/29

ロシア

ロシア独自の格付け会社、来年初め設立へ

この記事の要約

ロシア中央銀行は24日、来年はじめにロシア独自の格付け会社を設立すると発表した。大手格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチに対抗する企業を誕生させ、これら3社による格下げで膨らむ金 […]

ロシア中央銀行は24日、来年はじめにロシア独自の格付け会社を設立すると発表した。大手格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチに対抗する企業を誕生させ、これら3社による格下げで膨らむ金融コストを抑制する狙いがある。

格付け大手3社は昨年、ロシアによるクリミア半島編入後に同国の信用力を格下げした。政府はこれを「政治的判断」として強く反発。「職務に忠実な、強い指導力を持つ格付け会社」(中銀)が必要とみて独自機関の立ち上げを決定した。

新格付け会社の資本金は30億ルーブル(4,800万ユーロ)で、年金基金、保険会社、国有銀行、投資会社など21~40社・機関から5%を限度に出資を受ける。

S&Pとムーディーズは今年に入って、ロシアの信用格付けを「投資不適格」級まで引き下げた。フィッチは「投資適格」の最低ランクに格付けしている。国債格付けとともに国内企業の信用力も低下し、債務コストが膨らむ原因となっている。(1RUB=2.12JPY)

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