ブルガリア産業資本協会(BICA)は21日、ギリシャでの資本規制の導入を受け、約6万のギリシャ企業が同国への業務移管を進めているとの見方を示した。これに伴う雇用規模は約2万人と見積もっている。
ギリシャでは20日、3週間ぶりに銀行営業が再開した。しかし、資本規制により国外への送金が禁止されているため、海外取引先への支払いが滞る企業が続出。主に貿易産業を中心に、海外送金用の口座を開設するため隣国ブルガリアに拠点を置く動きが広がっている。
また、法人税率の違いもブルガリアへの移管を後押ししている。同税率はギリシャが29%なのに対し、ブルガリアは10%と欧州連合(EU)圏の最低水準にある。
ギリシャ企業によるブルガリアでの雇用は現在、約7万人と見積もられている。