2015/7/29

自動車

シーメンスとブダペスト大、共同研究プロジェクト完了

この記事の要約

独電機大手のシーメンスは21日、ブダペスト工科経済大学(BME)と共同で進めていたパワーエレクトロニクス分野の研究開発プロジェクトが完了したと発表した。電気自動車(EV)の普及を視野に、充電時に生じる配電網への負担を最小 […]

独電機大手のシーメンスは21日、ブダペスト工科経済大学(BME)と共同で進めていたパワーエレクトロニクス分野の研究開発プロジェクトが完了したと発表した。電気自動車(EV)の普及を視野に、充電時に生じる配電網への負担を最小限にとどめることを目的に実施していたもので、予想を上回る成果が上がったという。両者は今後も提携を継続する方針だ。

BMEのヴァルヤシ氏はプロジェクトについて、「2025年までに自動車生産がEVまたはハイブリッド車(HV)に大きくシフトすることが予想される。大気汚染を軽減する効果がある一方で、充電時に発生する配電網への影響は避けられない。その影響を最小限にとどめる技術の開発が目的だった」と説明する。シーメンスのバラージュ氏は、「電流の乱れを最小限にとどめる新しいプロセスを考案するとともに、デジタル環境下での充電状況をテストする装置のハードウエア・イン・ザ・ループ(HIL)の試験機の開発に成功した」と成果を語った。

プロジェクト投資額は2億8,100万フォリント(約90万8,000ユーロ)だった。このうち約1億9,900万フォリントは、総合経済計画「セーチェーニ2000」の研究開発革新基金(NKFIA)から拠出された。(1HUF=0.44JPY)

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