2015/7/29

ロシア

ガスプロム、今年は過去最低の生産量か

この記事の要約

ロシア最大手銀行のズベルバンクは22日発表したレポートで、国営ガス会社ガスプロムの今年の生産量が過去最低水準になるとの見通しを示した。輸出の落ち込みに加え、7月からのウクライナへの輸出停止や市場価格の下落などを背景に、生 […]

ロシア最大手銀行のズベルバンクは22日発表したレポートで、国営ガス会社ガスプロムの今年の生産量が過去最低水準になるとの見通しを示した。輸出の落ち込みに加え、7月からのウクライナへの輸出停止や市場価格の下落などを背景に、生産量は4,100~4,200億立法メートルに落ち込むと予測している。ただ、ガスプロムは今年後半の欧州市場の需要回復を見込み、前年比6%増となる4,710億立法メートルの生産を計画している。

今年6月の生産量は前年同月比19%減の247億立法メートルで、1-6月累計でも前年同期比12.9%減となった。また、ガスプロムの売上高の約3分の2を占める輸出は、主要輸出先である欧州連合(EU)のロシア産ガス輸入抑制方針やウクライナへの輸出縮小を背景に8%減少した。通年売上高は前年を27%下回る1,058億米ドルに落ち込むと、ズベルバンクは予測している。

地元投資コンサルティング会社UFSインベストメントのアナリスト、バラキレフ氏は、対欧州輸出が今後拡大する可能性は非常に小さいことに加え、ロスネフチやノヴァテクなど地元同業企業との競争激化でガスプロムの事業環境は厳しさを増すと指摘する。

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