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2012/3/30

企業情報 - 部品メーカー

独ランクセス、グリーンモビリティーを2012年の重要テーマに

この記事の要約

独特殊化学大手のランクセスは2012年の重要テーマとして「グリーンモビリティー」を掲げている。転がり抵抗が小さく燃費改善に寄与する「エコタイヤ」向けの合成ゴムや、車両の軽量化に寄与する高機能プラスチックなどの開発・生産を […]

独特殊化学大手のランクセスは2012年の重要テーマとして「グリーンモビリティー」を掲げている。転がり抵抗が小さく燃費改善に寄与する「エコタイヤ」向けの合成ゴムや、車両の軽量化に寄与する高機能プラスチックなどの開発・生産を強化していく。同社が22日に発表した2011年通期決算ではグリーンモビリティー製品が売上高の約17%に相当する15億ユーロを占めた。ランクセスは当該事業を2015年までに80%増の約27億ユーロに拡大する方針を示している。

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■ 2011年は増収増益、グリーンモビリティーと新興国市場がけん引役に

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同社の2011年通期の売上高は前年比23%増の87億7,500万ユーロに拡大した。営業利益(EBITDA、特別損益計上前)は同25%増の11億4,600万ユーロ、最終利益も34%増の5億600万ユーロに急伸した。

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大幅な増収は、原料価格の上昇を販売価格に反映させて値上げしたことや買収による効果が大きいと説明している。

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部門別では、合成ゴムや樹脂などを製造するパフォーマンスポリマーズの売上高が37%増の約51億ユーロに拡大。自動車業界の需要拡大が大幅な増収に寄与した。同部門は同社の売上高の約6割を占めている。

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地域別では、すべての地域で2桁の成長を確保した。特にラテンアメリカは売上高が26%増の12億ユーロと成長率が最も大きかった。ブラジルにおけるパフォーマンスポリマーズ部門の好業績がけん引役となった。アジア・太平洋地域も23%の増収となり、初めて20億ユーロの大台に乗った。

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BRICSと呼ばれる5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の売上高は28%増の21億ユーロとなり、全体の約24%を占めた。

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