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2012/11/9

一般・技術・その他 (旧)

ノボザイム、バイオ燃料の製造技術で伊企業と戦略提携

この記事の要約

デンマークのバイオテクノロジー企業ノボザイムとイタリアのバイオ燃料製造技術を専門とするエンジニアリング会社のベタ・リニューエイブルス(Beta Renewables)はこのほど、戦略提携すると発表した。ベタ・リニューエイ […]

デンマークのバイオテクノロジー企業ノボザイムとイタリアのバイオ燃料製造技術を専門とするエンジニアリング会社のベタ・リニューエイブルス(Beta Renewables)はこのほど、戦略提携すると発表した。ベタ・リニューエイブルスが開発したバイオ燃料の製造・生産技術とノボザイムの酵素「セリック(Cellic)」を組み合わせることで、コスト競争力が高く、投資リスクの低いセルロース系バイオ燃料の製造・生産技術を提供していく。

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ノボザイムは、ベタ・リニューエイブルスに約10%を出資する。また、資本金のほか、マーケティング費用、知財権などで合わせて約1億1,500万ドルを現金でベタ・リニューエイブルスに支払う。

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ノボザイムのニールセン上級副社長によると、同社は今回の戦略提携を通して、ベタ・リニューエイブルスが今後3~5年間で15~25件の新工場建設プロジェクトを受注できると見込んでいる。また、これらの受注により、ノボザイムは最大で1億7,500万ドルの売り上げを確保できると予想している。

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■ 世界最大のバイオエタノール工場、イタリアで稼働へ

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ベタ・リニューエイブルスはこの5年間で2億ドル(1億4,000万ユーロ)以上を投じてコルト競争力の高いセルロース系エタノールの製造設備「PROESA」を開発した。PROESAはイタリア北部のクレシェンティーノに建設された世界最大のバイオエタノール工場に採用されている。同工場は2012年末にも操業を開始する予定。同工場の生産能力は年2,000万ガロン(7,600万リットル)だが、当初は年1,300万ガロン(5,000万リットル)を生産する計画。

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ベタ・リニューエイブルスはイタリアの化学大手モッシ・アンド・ギソルフィ・グループ(M&G)のエンジニアリング子会社であるケムテックス(Chemtex)と投資会社TPGが設立したジョイントベンチャー。

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