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2012/11/9

企業情報 - 自動車メーカー

BMW、通期目標を堅持

この記事の要約

独高級車メーカーのBMWは6日の2012年第3四半期(7-9月期)決算発表で、自動車部門の売上高営業利益率(EBITベース)で8~10%を確保するとした通期目標を堅持した。世界景気がさらに悪化しなければ10%近い利益率を […]

独高級車メーカーのBMWは6日の2012年第3四半期(7-9月期)決算発表で、自動車部門の売上高営業利益率(EBITベース)で8~10%を確保するとした通期目標を堅持した。世界景気がさらに悪化しなければ10%近い利益率を確保できると見込んでいる。

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BMWグループの7-9月の売上高は前年同期比13.7%増の188億1,700万ユーロ。EBITは13.8%の20億400万ユーロ。最終利益も16.0%増の12億8,900万ユーロとなり、大幅な増収増益となった。また、BMWグループ(BMW、MINI、ロールスロイス)の7-9月期の販売は9.0%増の43万4,963台に拡大した。

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同社のノルベルト・ライトホーファー社長は今後の見通しについて、「第4四半期も販売が伸びると見込んでいるが、業界全体がそうであるように引き続き厳しい市場環境と対峙しなければならない」と述べ、厳しい見方も示した。

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■ 自動車部門は増収減益

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自動車部門に限定した第3四半期の売上高は前年同期比12.0%増の171億8,700万ユーロに拡大した。EBITは16億4,900万ユーロとなり、前年同期の18億1,900万ユーロを下回った。EBITベースの売上高利益率は9.6%だった。

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販売好調により売り上げは伸びた一方、開発コストの負担や将来の新技術への投資、市場競争の激化などが利益を圧迫した。

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独経済紙『ハンデルスブラット』によると、競合の独高級車大手のEBITベースの売上高利益率を見ると、アウディが10.5%とBMWを上回る一方、メルセデスベンツは6.4%にとどまっている。

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■ 北米、アジアで販売好調

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BMWグループの1~9月の累計販売は前年同期比8.3%増の133万5,502台。地域別に見ると、欧州は南欧諸国の需要が低迷する厳しい市場環境の中でも0.8%増の64万207台と微増を確保した。北米は7.4%増の26万4,207台と好調だった。米国に限定すると7.1%増の23万5,487台を記録した。アジアも27.1%増の35万9,103台と大幅に伸びた。うち、中国は33.3%増の23万7,650台。日本も21.5%増の4万2,038台の2ケタ増となった。

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