独化学大手のBASFと先端複合材料のメーカーであるテン・カーテ・アドバンスト・コンポジッツ(本社:オランダ)はこのほど、自動車用の熱可塑性複合材の量産化に向けて、戦略提携すると発表した。軽量化や二酸化炭素(CO2)排出削減に寄与する構造部材の開発・生産・商業化で協力する。車体や車台に使用する一次構造材の量産化も視野に入れているという。
\テン・カーテは連続繊維強化型の熱可塑性複合材料「TenCate Cetex」を航空機の構造部材や内装材向けに供給している。一方、BASFは自動車業界に強力なネットワークを持っており、両社は今回の提携により、自動車業界で需要が高まっている複合材の開発を加速する。
\繊維強化樹脂複合材を使用した部品は金属製の部品に比べ重量を30~50%削減することができるという。また、熱可塑性樹脂は加工が容易なため、生産のサイクル時間を大幅に短縮できる。シェルフライフ(保存期間)に制限もなく、リサイクルも可能であるため、大量生産に適しているという。
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