英政府は9日、大型トラックの法定最高速度を引き上げることを検討していることを明らかにした。移動時間の短縮により経済的な効果を高めるのが狙いで、現在は時速40マイルとしている7.5トン以上の大型トラックの最高速度を、時速45マイルから50マイルに引き上げる考え。一方、3.5トン以上7.5トン未満のトラックの法定最高速度については、時速50マイルで据え置くとしている。
\ハモンド運輸相は、大型トラックの最高速度の引き上げが「移動時間の短縮や渋滞の緩和につながり、年間およそ3,000万ポンドに上る経済効果が期待できる」とメリットを強調する一方で、「最終的な決定を下す前に、経済、環境、そしてもちろん交通安全に与える影響について慎重に検討する必要がある」と述べた。
\運輸業界からは、最高速度の引き上げによって移動時間の短縮や渋滞の緩和、企業の経費削減が実現するばかりでなく、低速で走る大型トラックを別の車両が追い越す際に発生する事故の減少にもつながるとして、政府の方針を歓迎する声があがっている。
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