南欧諸国の乗用車市場が回復の兆しを見せている。12月の新車登録を見ると、フランスが前年同月比9.4％増の17万5,336台、イタリアは1.4％増の8万8,705台、スペインは18.2％増の6万513台に拡大した。
フランスは、同国自動車大手のPSAプジョー・シトロエンが10.6％増の4万6,765、ルノー・グループも37.9％増の4万1,915台と好調だった。スペインは政府による新車購入補助金（スクラップインセンティブ）が販売を押し上げた。
ただ、2013年通期の登録台数をみると、フランスは前年比5.7％減の179万473台、イタリアも7.9％減の130万3,543台にとどまっている。スペインは3.3％増の72万2,703台と、前年実績を上回ったが、スペイン自動車工業会（Anfac）は2014年も政府支援を続ける必要があるとの見解を示している。同国の2013年の乗用車登録のうち、個人向けは前年比18％増と好調だった一方、法人向けは前年を15.5％下回っている。
