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2014/7/4

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、上半期は2.4%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2014年6月の同国の乗用車新車登録は27万7,614台となり、前年同月に比べ1.9%減少した。上半期(1〜6月)の累計では前年同期比2.4%増の153万8,268台とプラスを確保 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2014年6月の同国の乗用車新車登録は27万7,614台となり、前年同月に比べ1.9%減少した。上半期(1〜6月)の累計では前年同期比2.4%増の153万8,268台とプラスを確保している。上半期のカテゴリー別では法人が前年同期比4.3%増とけん引役になっており、全体の62.8%を占めた。個人は前年同期に比べ0.8%減少している。

上半期のブランド別の登録台数は、超小型車ブランドのスマート(16.8%減)とMINI(12.5%減)が2ケタ減となったほか、最大手のフォルクスワーゲン(VW)(0.5%減)とメルセデスベンツ(3.6%減)も前年を下回った。これに対し、アウディ(4.3%増)、BMW(0.7%増)、ポルシェ(7.1%増)、オペル(6.9%増)、フォード(9.8%増)は伸びを示した。

国外ブランドでは、シュコダ(14.0%増)、ルノー(9.5%増)、セアト(10.3%増)などが好調。日本勢では、日産(22.8%増)とマツダ(22.3%増)が大幅な2桁増となったほか、スズキ(6.1%増)も前年を上回った。これに対し、ホンダ(10.0%減)、レクサス(21.4%減)、スバル(31.4%減)は2ケタ減となり、三菱自(8.0%減)、トヨタ(2.8%減)も前年を下回った。

燃料別の市場シェアは、ガソリンが50.4%、ディーゼルは48.0%。電気自動車は全体の0.3%にとどまるものの、前年同期と比べた伸び率は75.3%増と大幅に増えている。

■ 欧州市場の回復が輸出・生産台数の増加に寄与

ドイツ自動車工業会(VDA)によると、上半期(1〜6月)の輸出台数は前年同期比7%増の約224万台に拡大。国内生産も6%増の約291万台に増えた。特に欧州市場の回復が輸出・生産台数の増加に寄与しているという。国内受注も前年同期比5%増と好調に推移している。

VDAは通期では、新車登録で約300万台を予想。輸出は従来の前年比2%増の予想を上方修正し、5%増の約440万台に引き上げた。国内生産も従来の2%増から4%増の565万台に上方修正した。

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