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2014/9/5

企業情報 - 部品メーカー

独金属粉末3Dプリンターメーカー、受注増加

この記事の要約

金属粉末を使用する3Dプリンターや真空鋳造機械のメーカーである独SMLソリューソンズは8月28日、2014年上半期(1‐6月期)の売上高が前年同期比26.5%増の1,083万ユーロに拡大したと発表した。販売台数は15台と […]

金属粉末を使用する3Dプリンターや真空鋳造機械のメーカーである独SMLソリューソンズは8月28日、2014年上半期(1‐6月期)の売上高が前年同期比26.5%増の1,083万ユーロに拡大したと発表した。販売台数は15台と、前年同期の11台を上回った。受注台数は上半期が20台(前年同期:10台)で、このうち2台は旗艦製品の「SLM 500 HL」だった。下半期に入っても受注は増えており、年初から8月22日までの受注実績は27台(前年同期:12台)となった。通期では40~50台の受注を見込んでいる。

同社は「セレクティブ・レーザー・メルティング(SML)」と呼ばれるレーザー技術で金属粉末を溶融する金属3Dプリンターを生産している。上半期には、プロトタイプの生産などを事業とするFIT Fruth Innovative Technologienや工具メーカーのケナメタル(Kennametal)などから受注があったという。

同社は5月9日に株式を公開した。これに伴う費用が負担となり、上半期の営業利益(EBITDA)は9万8,000ユーロ(前年同期:18万6,000万ユーロ)に半減、また売上高利益率も0.9%(同:2.2%)に低下した。

従業員数は、国外市場での販売・サービス網の拡充や研究開発部門の増員により6月30日時点で106人(2013年6月末時点:74人)に増えている。

同社は、シンガポールの南洋理工大学と戦略提携し、基礎研究に取り組むほか、同国に販売事務所を開設してアジア事業を強化する方針を示している。米国市場における営業活動も強化しているという。

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