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2014/9/26

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独コンティネンタル、タンポポを原料にした試作タイヤ発表

この記事の要約

独自動車部品大手のコンティネンタルは、ドイツのハノーバーで開催されている第65回IAA商用車見本市(開催期間:9月25日~10月2日)でタンポポを原料にしたタイヤの最初の試作品を発表した。今後さらに研究を重ね、5~10年 […]

独自動車部品大手のコンティネンタルは、ドイツのハノーバーで開催されている第65回IAA商用車見本市(開催期間:9月25日~10月2日)でタンポポを原料にしたタイヤの最初の試作品を発表した。今後さらに研究を重ね、5~10年以内の量産化を見込んでいる。

タンポポを原料にした材料は、タンポポの学名タラクサカム(Taraxacum)に由来して「Taraxagum」と名付けた。試作品は、通常のタイヤで天然ゴムの割合が高い乗用車用の冬用タイヤを想定、トレッド(接地面)の天然ゴムの部分をすべてTaraxagumに置き換えた。今後、ハノーバーにある試験場のほか、スウェーデン北部のアルビッツヤウルの厳寒環境で走行試験を実施する計画。

コンティネンタルはドイツのフラウンホーファー分子生物学・応用生態学研究所(IME)やユリウス・キューン研究所、植物育種を行うAeskulapと協力し、丈夫で収穫量の多い品種の改良研究などを実施してきた。

研究チームは、タイヤの原料にできるタンポポを欧州域内で使われていない土地を利用して栽培することを目指しているという。このようなタンポポを原料とした天然ゴムの量産が可能になれば、天然ゴムを輸入に頼る必要がなくなり、輸送の手間や国外からの長距離輸送による環境負荷を大幅に軽減することが可能になる。

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