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2010/7/9

一般・技術・その他 (旧)

BASF、電気自動車用バッテリーを開発

この記事の要約

独化学大手BASFのアンドレアス・クライマイヤー研究開発担当取締役は7日付の独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』紙のインタビュー記事の中で、国家プロジェクトのパートナー企業とともに電気自動車用のバッテリーを開発する方 […]

独化学大手BASFのアンドレアス・クライマイヤー研究開発担当取締役は7日付の独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』紙のインタビュー記事の中で、国家プロジェクトのパートナー企業とともに電気自動車用のバッテリーを開発する方針を明らかにした。航続距離で400km、重量は200kg以下に抑えることを目標にしているという。

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クラインマイヤー氏は、今年5月に開かれた政府主導によるエレクトロモビリティーの政産学会議で発足した「エレクトロモビリティー国家プラットフォーム」において、独鉄鋼大手ティッセンクルップのカーステン・クロース氏とともに「マテリアルとリサイクリング」作業部会の統括責任者を務めている。同部会に参加する企業とともに、バッテリーのエネルギー密度の向上に取り組み、正極材、負極材、セパレーター、電解液といった主要部材の使用量を減らすことでバッテリーの低価格化を目指す。このような部材研究に加え、生産技術、バッテリーのリサイクルについても研究を進める方針だ。

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同氏はドイツ企業が電気自動車向けのバッテリー開発でアジアや米国の企業に後れを取っていることについて、民生家電用の電池技術が自動車向け電池のベースとなっていると述べ、ドイツ企業は1970年代からビデオカメラや携帯電話、ノートブック型パソコン用の電池開発を中断し、国外メーカーから調達してきたことが背景にあると説明している。ただ、電気自動車はまだ本格的に普及していないため、ドイツ企業にも追い上げのチャンスはあるとしている。

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