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2010/11/19

企業情報 - 自動車メーカー

ロシア検察庁、ダイムラーの贈賄疑惑で捜査開始

この記事の要約

ロシア検察庁は12日、独自動車大手のダイムラーによる官庁への車両納入を巡る贈収賄容疑で捜査を開始したことを明らかにした。\ 検察庁はホームページ上に掲載した声明で、「事前調査の結果、(ダイムラー傘下の)メルセデス・ベンツ […]

ロシア検察庁は12日、独自動車大手のダイムラーによる官庁への車両納入を巡る贈収賄容疑で捜査を開始したことを明らかにした。

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検察庁はホームページ上に掲載した声明で、「事前調査の結果、(ダイムラー傘下の)メルセデス・ベンツの官庁への納入契約に絡み不正があったと信じるに足りる相当の理由があった」と説明した。ダイムラーの広報担当者は12日、「捜査には全面的に協力する」とコメントした。

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ダイムラーとドイツ、ロシアおよび中国の子会社3社は4月、1998年から2008年にかけて少なくとも22カ国の政府関係者に賄賂を贈り、米国の腐敗行為防止法に違反したとして、米連邦裁判所から1億8,500万米ドルの制裁金支払いを命じられた。米司法省が公開した文書によると、ダイムラーのロシア子会社メルセデス・ベンツ・ロシアは、車両納入契約を獲得するため、連邦政府や地方政府の職員に不適切な支払を行ったことを認めている。地元日刊紙RBCの報道では、メルセデス・ベンツ・ロシアは、00年から05年にかけて500万ユーロと8万ドイツマルクを支払ったという。内務省や国防省、連邦警護庁のほか、モスクワ、ウファ、ノービ・ウレンゴイ市などが同社から車両を調達している。

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世界各国の汚職を監視する非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナル(本部:ベルリン)が先月発表した10年の腐敗認識指数で、ロシアは178カ国中154位となり、昨年の146位から順位を下げた。

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