独自動車大手ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長と仏ルノーのカルロス・ゴーン社長は14日、モーターショー(IAA)が開催中のフランクフルトで会見を開き、両社の提携を拡大すると発表した。
\ダイムラーは、同社が新たに開発したコンパクトカーのプラットフォームをルノーが資本参加する日産の高級車ブランド、インフィニティと共有する。IAAに出展されているインフィニティの「テラ・コンセプト(Terra Concept)」にはすでにダイムラーのプラットフォームが使用されているという。ゴーン社長は今後さらに、ルノーの「エスケープ」や「ラグーナ」のような大型モデルでもプラットフォームを共通化していきたいとの期待感も示した。
\ツェッチェ社長は、インフィニティのコンパクトカーをダイムラーが受託生産することもあり得るとしながらも、ダイムラーがコンパクトカーを生産する計画のハンガリーの新工場では生産能力に余裕がなく、同工場で生産する可能性はないと明言した。
\一方、ダイムラーはルノーから小型エンジンの供給を受ける。2012年春に発売予定の「Aクラス」にルノーの4気筒エンジンを搭載するほか、2014年に発売を計画するレンジエクステンダー(航続距離延長装置)を搭載した電気自動車に採用する3気筒エンジンもルノーから供給を受ける予定。
\また、ルノーは、ダイムラーと独化学大手エボニックの合弁会社が生産する二次電池をルノーの電気自動車に採用することも明らかにした。
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