仏PSAプジョー・シトロエンは、車体の軽量化に向け素材の安定供給を確保するため、アルミニウムのサプライヤーと戦略提携を結ぶことを検討している。フィリップ・バラン最高経営責任者（CEO）が8日、明らかにした。
\英業界誌『メタル・ブレティン』が主催してパリで開催されたアルミニウムに関する国際会議に出席したバランCEOは、「自動車製品にアルミをより多く使用するためには、サプライヤーとグローバルの互恵的パートナーシップを締結することが不可欠」と述べ、戦略提携の可能性を模索していることを明らかにした。
\PSAは、欧州連合（EU）が掲げる温室効果ガスの排出削減目標を達成するため、車体の軽量化に取り組んでいる。バランCEOによると、乗用車の平均重量は過去35年間で850キログラムから1,250キログラムに増加した。アルミは現在、車両1台あたり100キロ程度が使用されているが、アルミの使用比率を増やすことで、車体重量をさらに150キロ軽量化できるという。ただ、アルミは鉄鋼と比べ高価であり、生産ラインの変更などにかなりの投資が必要となるなど、アルミの使用を拡大するためにはクリアしなければならない課題もあると指摘している。
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