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2015/2/27

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MERGE

この記事の要約

ドイツのケムニッツ大学を中心とする軽量化技術に関する研究開発プロジェクト。低エミッション、省エネ、資源の有効利用に寄与する軽量化技術を研究するため、全国規模のクラスターを形成するとともに、内外の企業とも協力する。20以上 […]

ドイツのケムニッツ大学を中心とする軽量化技術に関する研究開発プロジェクト。低エミッション、省エネ、資源の有効利用に寄与する軽量化技術を研究するため、全国規模のクラスターを形成するとともに、内外の企業とも協力する。20以上の研究機関から100人を超える研究者や技術者が参加している。実施期間は2012年11月1日~2017年10月31日までの5年間。ドイツ研究振興協会(DFG)が3,100万ユーロを支援している。

金属、繊維、樹脂を材料にした製品は従来、それぞれ異なる生産工程で製造されてきたが、同プロジェクトでは、複合材料の研究や、異なる素材を組み合わせた製品を効率よく生産するための製造技術の研究などに取り組む。ナノエレクトロニクスやマイクロエレクトロニクスの技術も取り入れる。

■ ケムニッツ大学と仏フォルシアが研究協力

ケムニッツ大学と仏自動車部品大手のフォルシアは2月19日、MERGEを通して軽量化技術の開発で協力すると発表した。新しい素材や設計などの研究開発に取り組み、安全性や快適性も重視する方針という。

最初のプロジェクトとして、自動車シートの開発で協力する。従来の金属や軟質ウレタンフォームに代わる新しい材料として、繊維強化樹脂と繊維のクッション材を組み合わせる。クッションの通気性が改善し、軽量化にも寄与するとしている。

新しいシート構造のコンセプトは、MERGEがフォルクスワーゲン(VW)の「アップ(up!)」をベースに開発するデモカーに採用する予定。

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