欧州委員会は11日、EU域内における乳ガンの発症件数が年間約35万に上り、乳ガンが原因で死亡する女性の数は毎年約13万人に達していることを明らかにした。1年間にガンと診断される女性のうち、26％が乳ガンを発症しており、ガンで死亡した女性の17％は乳ガンが原因だった。
\同日発表の声明によると、EUは2008年から開始したHAMAM（生物学的知識と最新の画像診断法およびモデリングの統合による高精度乳ガン診断）プロジェクトに310万ユーロを投資している。医師が乳ガンを迅速かつ効率的に検知し、診断するのを支援するため、ワークステーションのプロトタイプ開発を行うのが同プロジェクトの目的。ワークステーションでは、マンモグラフィーおよびMRI（磁気共鳴映像法）の画像、その他の技術を利用した検査結果から多様な映像を作成し、患者に関する様々な情報を併せて総合的に診断を行う。HMAMプロジェクトの臨床治療諮問委員会には、ドイツ、ベルギー、イタリア、オランダ、イギリス、スウェーデンの乳ガン専門家が参加している。
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