2011/3/14

競争法

フィンランド製紙大手の2社買収、欧州委が承認見送り

この記事の要約

欧州委員会はこのほど、フィンランド製紙大手のUPMキュンメネが同業のミュルコスキ(フィンランド)とラインパピア(ドイツ)を買収する計画について、競争上の問題が浮上しているとして、承認を見送った。本格的な調査を実施して買収 […]

欧州委員会はこのほど、フィンランド製紙大手のUPMキュンメネが同業のミュルコスキ(フィンランド)とラインパピア(ドイツ)を買収する計画について、競争上の問題が浮上しているとして、承認を見送った。本格的な調査を実施して買収の可否を最終判断する。

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UPMキュンメネは昨年12月、ミュルコスキとラインパピアを総額約9億ユーロで買収すると発表していた。

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これに関して欧州委は初期審査の結果、UPMキュンメネが2社買収により雑誌用の紙でシェアを大きく拡大し、健全な競争を損なう恐れがあると判断。本格的な調査の開始を決めた。欧州委は7月19日までに結論を下す予定だ。

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