2011/10/10

総合 –EUウオッチャー

ECBの国債買い入れ、縮小傾向に

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は3日、前週に流通市場で総額37億9,500万ユーロ相当のユーロ圏国債を買い入れたことを明らかにした。これは前々週の39億5,200万ユーロを下回る規模。スペイン、イタリア国債の利回り上昇に歯止めが […]

欧州中央銀行(ECB)は3日、前週に流通市場で総額37億9,500万ユーロ相当のユーロ圏国債を買い入れたことを明らかにした。これは前々週の39億5,200万ユーロを下回る規模。スペイン、イタリア国債の利回り上昇に歯止めがかかっていることから、介入を縮小したもようだ。買い入れ額の減少は2週連続となる。

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ECBは昨年5月、ギリシャの財政危機で動揺した金融市場を支えるため、財政悪化国の国債を流通市場で買い取るという異例の措置を開始。今年3月から停止していたが、信用不安がイタリア、スペインにも波及し、両国の国債の利回りがユーロ導入後の最高水準に達したことから、8月初めに買い入れを再開していた。

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