2011/10/24

競争法

旭硝子など3社に1.2億ユーロ制裁、ブラウン管用ガラスのカルテルで

この記事の要約

欧州委員会は19日、ガラス大手の旭硝子と日本電気硝子、独ショットがブラウン管用のガラスでカルテルを結んでいたとして、3社に総額1億2,873万6,000ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。韓国のサムスン・コーニング・ […]

欧州委員会は19日、ガラス大手の旭硝子と日本電気硝子、独ショットがブラウン管用のガラスでカルテルを結んでいたとして、3社に総額1億2,873万6,000ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。韓国のサムスン・コーニング・プレシジョン・マテリアルズもカルテルに加わっていたが、最初に通報して摘発に協力したため、制裁を全額免除された。

\

制裁額は旭硝子が4,513万5,000ユーロ、日本電気硝子が4,320万ユーロ、ショットが4,040万1,000ユーロ。

\

欧州委によると、サムスンを含めた4社は1999年2月から2004年12月にかけて欧州市場で、テレビやコンピューターのモニターに使われるブラウン管向けのガラスで価格カルテルを結んでいた。

\

今回のカルテルでは、対象企業が調査段階でカルテルに関与したことを認め、調査に協力すれば制裁を10%減額する和解制度が適用された。2008年に導入された同制度の適用は、半導体大手10社のカルテル、欧米の化学6グループによる飼料用リン酸塩のカルテル、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)と英・蘭ユニリーバの洗剤カルテルに続き4例目となる。

\