2012/7/30

欧州ビジネスウオッチ

シーメンス、照明子会社の上場断念

この記事の要約

独エンジニアリング大手シーメンスは26日、照明子会社オスラムを上場する計画を中止すると発表した。金融市場回復のメドがたたないためで、同子会社株の過半数を配当の一部として株主に提供する。オスラムへの出資は長期的に継続する考 […]

独エンジニアリング大手シーメンスは26日、照明子会社オスラムを上場する計画を中止すると発表した。金融市場回復のメドがたたないためで、同子会社株の過半数を配当の一部として株主に提供する。オスラムへの出資は長期的に継続する考え。

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2012年4-6期(第3四半期)の新規受注は前年同期比23%減の177億7,000万ユーロ。景気の減速などが反映された格好で、ペーター・レッシャー社長は2012年9月期に継続事業の税引き前利益で52億~54億ユーロを確保するとした目標の実現が難しくなったとの見方を示した。同社は5月に同利益目標を60億ユーロから下方修正したばかり。

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同期の売上高は195億4,200万ユーロで、前年同期を10%上回った。最終利益は70%増の8億5,000万ユーロ。比較対象の2011年4-6月期は仏アレバとの原発合弁解消などに伴い利益が圧迫されていたという事情がある。

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