2012/10/8

環境・通信・その他

航空ストも旅客補償の対象、欧州裁が判決

この記事の要約

欧州司法裁判所は4日、航空会社はストライキのため予定便に搭乗できなかった旅客にも補償しなければならないとする判決を下した。航空会社の旅客への補償を定めたEUのルールは、ストによる欠航、運航遅延を補償対象として明示していな […]

欧州司法裁判所は4日、航空会社はストライキのため予定便に搭乗できなかった旅客にも補償しなければならないとする判決を下した。航空会社の旅客への補償を定めたEUのルールは、ストによる欠航、運航遅延を補償対象として明示していないが、今回の判決によって補償範囲が拡大されることになる。

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EUは2005年、オーバーブッキングによる搭乗拒否や運航のキャンセル、遅延などの被害を受けた乗客に対する補償を定めたルールを施行。悪天候や技術トラブル、空港の管制ミスなど不測の事態に伴うケースも対象に含め、欠航や3時間以上の遅延の場合に最大600ユーロの補償金を支払うことを定めているが、ストに関する規定はない。

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今回の問題は、フィンランドのフィンエアーが2006年、2日前のストの余波で予定便に搭乗できなかった旅客が、同社が補償を拒否したのは不当として訴えていたもの。欧州裁は、ストは補償を免除される例外的状況とはいえないとして、原告の主張を支持した。

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