2012/10/8

欧州ビジネスウオッチ

テレフォニカの独子会社、年内にIPO

この記事の要約

スペイン通信最大手テレフォニカの独子会社テレフォニカ・ジャーマニーは3日、新規株式公開(IPO)を年内に実施する計画だと発表した。発行済み株式を売り出す方針。公開益は親会社テレフォニカの債務圧縮に充てる。\ どの程度の量 […]

スペイン通信最大手テレフォニカの独子会社テレフォニカ・ジャーマニーは3日、新規株式公開(IPO)を年内に実施する計画だと発表した。発行済み株式を売り出す方針。公開益は親会社テレフォニカの債務圧縮に充てる。

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どの程度の量の株式を売り出すかは明らかにしていない。銀行関係者の情報としてロイター通信が報じたところによると、最大20%を放出するもよう。テレフォニカ・ジャーマニーの時価を75億ユーロとすると、上場規模は最大15億ユーロに上るという。ドイツで10億ユーロのケタ台のIPOが実施されるのは2007年11月のHHLA(ハンブルク港運営会社)以来5年ぶり。

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テレフォニカは500億ユーロの巨額債務を抱えており、上場益は全額、債務の圧縮に充てる。このためテレフォニカ・ジャーマニーはLTE規格に準拠した高速通信網の敷設資金を別途、確保しなければならない。同社は投資家を惹きつけるために2013年に総額5億ユーロの配当を実施する。

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