2012/10/8

総合 –EUウオッチャー

ギリシャが13年予算案発表、基礎収支は黒字化へ

この記事の要約

債務危機に直面するギリシャ政府は1日、2013年の予算案を議会に提出した。景気低迷は続くものの、追加緊縮策によって財政赤字を改善し、プライマリーバランス(基礎的財政収支)については黒字化を見込む。\ 予算案では、13年の […]

債務危機に直面するギリシャ政府は1日、2013年の予算案を議会に提出した。景気低迷は続くものの、追加緊縮策によって財政赤字を改善し、プライマリーバランス(基礎的財政収支)については黒字化を見込む。

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予算案では、13年の国内総生産(GDP)を3.8%減と見込んでいる。下げ幅は今年の予測値である6.5%を下回るものの、6年連続のマイナス成長となる。

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それでも政府は、EUと国際通貨基金(IMF)による金融支援の条件として約束した財政再建を進める計画で、13~14年で歳出を115億ユーロ削減するという目標の達成に向け、同年に78億ユーロ相当の緊縮策を実施。うち38億ユーロは年金支給の削減、11億ユーロは公務員の給与削減によって実現する。

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これにより、今年はGDP比6.6%と予想される財政赤字は同4.2%まで改善する見込み。また、公的債務の利払いなどを除いたプライマリーバランスは、今年のGDP比1.4%の赤字から同1.1%の黒字に転じる見通し。プライマリーバランスの黒字化は2002年以来。

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