2013/4/8

欧州ビジネスウオッチ

伊テレコム、ハチソン携帯子会社との合併検討

この記事の要約

伊通信最大手のテレコムイタリアは5日、香港のコングロマリット、ハチソン・ワンポア傘下の伊携帯電話サービス会社であるハチソン3イタリア(H3G)との合併を検討していることを明らかにした。合併が実現すると、伊携帯電話サービス […]

伊通信最大手のテレコムイタリアは5日、香港のコングロマリット、ハチソン・ワンポア傘下の伊携帯電話サービス会社であるハチソン3イタリア(H3G)との合併を検討していることを明らかにした。合併が実現すると、伊携帯電話サービス市場で45%のシェアを握る新会社が誕生することになる。

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テレコムイタリアによると交渉は初期段階で、合併の具体的な仕組みは不明。同社は11日に開く取締役会で同問題を協議する。

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伊有力紙のラ・レパブリカは、テレコムイタリアが株式交換方式でH3Gを買収する一方で、ハチソンがテレコムイタリアの株式約10%を取得して筆頭株主になる方向で交渉が行われていると報じた。

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イタリアの携帯電話サービス市場は最大手テレコムイタリア、英ボーダフォン、露ヴィンペルコム傘下のウインド、H3Gの4社体制。H3Gは加入者約950万人で最下位となっている。両社が合併すると3社に減り、寡占が進むことから、EUおよび国内の競争当局が合併に難色を示す可能性がある。

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