欧州通信大手のドイツテレコムと仏オレンジは17日、合弁会社である英携帯電話サービス最大手EE(旧エブリシング・エブリウェア)の上場を見送ると発表した。
EEはドイツテレコムとオレンジが2010年、英国の携帯電話サービス事業を統合し、折半出資で設立した合弁会社。顧客数が2,700万人を超える国内最大の携帯電話サービス事業者となっている。
ドイツテレコムは昨年、EEの英国での上場を検討していることを明らかにしていた。しかし、EEの事業戦略についてオレンジと協議した結果、現在の資本構造で成功していることから、当面は現体制を維持することを決めたとしている。
市場では上場凍結について、EEが2011年に開始した国内初の第4世代(4G)サービスの加入者増加が期待できることから、さらに企業価値を高めてから上場するのが得策と判断したとの見方が出ている。