仏通信大手ニュメリカブル―SFRの親会社であるアルティス(ルクセンブルク)は18日、仏メディア・通信大手ビベンディが保有するニュメリカブル―SFRの株式20%の取得を提案したと発表した。
アルティスは昨年11月、ビベンディの携帯電話サービス部門SFRを約135億ユーロで買収。傘下のケーブルテレビ大手ニュメリカブルとSFRが合併し、新会社ニュメリカブル―SFRが発足した。アルティスの持ち株比率は約60%。
アルティスが取得に乗り出したのは、ビベンディが同買収代金の一部として受け取ったニュメリカブル―SFRの株式。アルティスは買収合意の際、取引完了から19~43カ月以内に同株式を取得する権利を認められていた。これに先立っての取得となるため、ビベンディの同意が必要となる。
アルティスは同株式を1株当たり40ユーロで取得することを提案している。取引総額は39億ユーロに上る。株式20%の半分はニュメリカブル―SFR、残る半分は傘下のアルティス・フランスを通じて取得する。