欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/12/14

EU情報

バイオ燃料のカルテル疑惑、3社への正式調査開始

この記事の要約

欧州委員会は7日、バイオエタノールの価格カルテル疑惑が浮上している問題で、欧州のバイオ燃料3社に対する調査を正式に開始したと発表した。スペインのアベンゴア、ベルギーのアルコグループ、スウェーデンのラントメネンが対象となる […]

欧州委員会は7日、バイオエタノールの価格カルテル疑惑が浮上している問題で、欧州のバイオ燃料3社に対する調査を正式に開始したと発表した。スペインのアベンゴア、ベルギーのアルコグループ、スウェーデンのラントメネンが対象となる。

欧州委は2013年、バイオエタノールの生産、販売を手がける複数の企業が、資源情報配信大手の米プラッツ社に虚偽の情報を提供し、同社がまとめるバイオエタノール取引価格の指標を吊り上げている疑いがあるとして、石油元売り大手の英BP、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、ノルウェーのスタトイルへの立ち入り調査を実施。14年には他の企業に対する同調査を実施していた。

欧州委は元売り3社に対する調査は打ち切ったが、アベンゴアなど3社については談合してプラッツに虚偽のデータを提供することで価格操作を行っている疑いがあると判断し、正式調査に踏み切った。