欧州経済ウオッチャー

ウォルマートが英アズダ売却、コンビニ・GS運営会社などに

米小売り最大手ウォルマートは2日、傘下の英スーパー3位アズダを英国の企業連合に売却することで合意したと発表した。アズダを事業価値ベースで68億ポンドと評価し、保有する株式の大半を売却する。 売却先は、英国でコンビニエンス […]

アルセロール・ミタル、米事業の大半を売却

鉄鋼世界大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)は9月28日、米国事業の大半を米同業クリーブランド・クリフスに売却することで合意したと発表した。負債圧縮に向けた資産売却の一環で、売却額は14億米ドルに上る。 売却は現

ウーバー、ロンドンでの営業継続可能に

英ロンドンの裁判所は9月28日、配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズによる同市での営業継続を認める判決を下した。ロンドン交通局は2019年、営業免許の更新を拒否したが、今回の決定で1年半は営業を続けることができる

VW、コロナ禍で構造改革を加速

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は9月30日、従来型の自動車メーカーからの脱皮に向けた取り組みを強化する意向を表明した。ヘルベルト・ディース社長は株主総会で、「コロナ禍を理由に改革を遅らせるのではなく、加速する」

H&Mが店舗の5%を閉鎖、ネット通販拡大で

欧州衣料小売り大手のヘネス・アンド・マウリッツ(=H&M、スウェーデン)は1日、世界中の店舗のうち約250店を2021年に閉鎖すると発表した。ネット通販拡大戦略に沿ったもので、全体の5%に相当する店舗が姿を消す

シェルが最大9千人削減へ、合理化で低炭素エネ分野に注力

英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは9月30日、2022年末までに全従業員の10%強に相当する最大9,000人の削減を計画していると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で化石燃料の需要が落ち込む中、大規模な人員削

英TSB銀、支店の3分の1を閉鎖

英金融大手のTSB銀行は9月30日、国内支店の約3分の1に相当する164支店を閉鎖すると発表した。ネットバンキングを利用する顧客が増えていることを受けたもので、2021年末までに実施する。 TSBはスペインのサバデル銀行

独化学大手コベストロ、蘭DSMの塗料用樹脂部門を買収

独化学大手のコベストロは9月30日、オランダ同業DSMの塗料用樹脂部門であるRFMを買収することで合意したと発表した。将来性の高い水溶性塗料分野で競争力を強化するのが狙い。買収額は同社史上最高の16億1,000万ユーロに

独ボロコプターの日本進出、日航など3社が支援

日本航空と三井住友海上火災保険、MS&ADインターリスク総研は9月29日、空飛ぶクルマを開発する独ボロコプターと業務提携すると発表した。日本進出に向けた支援を行うとともに、同社の電動垂直離着陸機「eVTOL」を

NEDO、ポーランドにハイブリッド蓄電池システム設置

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2日、ポーランド北部グダニスクのビストラ風力発電所に国内最大規模のハイブリッド型蓄電池システム(BESS)を設置し、実証運転を開始したと発表した。同地で予定されている大規模

独ワイヤーカードのルーマニア事業、ポルトガル企業が買収

ポルトガル決済サービス大手SIBSは9月28日、6月に経営破綻した独ワイヤーカードのルーマニア法人を買収した。東欧市場での地位強化が目的。取引額は明らかにされていない。ルーマニア法人のワイヤーカード・ルーマニア事業は親会

中国レノボ、ハンガリーに工場建設

中国パソコン大手のレノボ(聯想集団)がハンガリーのブダペスト郊外のユレーに工場を建設する。投資額は82億フォリント(2,470万ユーロ)で、政府から20億フォリントの助成を受ける。稼働開始は来春の予定。1,000人の雇用

露ネット通販最大手、ウクライナでサービス開始

ロシアのネット通販最大手ワイルドベリーズは1日、ウクライナでサービスを開始した。ネット通販市場が急成長しているウクライナへの進出で、海外事業拡大を加速させる。 同社はウェブサイト「wildberries.ua」とスマート

露中共同建設のアムール川道路橋、11月にも開通へ

ロシアと中国が共同で建設しているアムール川自動車道橋が、11月にも開通する見通しだ。地元アムール州のオルロフ知事がこのほど明らかにした。同橋は昨年11月に完成し4月の一般通行開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡

フォルクスワーゲン、初の環境債を発行

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は16日、環境債(グリーン・ボンド)を発行した。同社が環境債を発行するのは初めて。二酸化炭素(CO2)の排出量を差し引きでゼロにするカーボンニュートラルを2050年までに実現すると

ドイツテレコム、欧州クラウドで仏OVHと提携

独通信大手のドイツテレコムは14日、ITサービス子会社Tシステムズが仏クラウド大手OVHクラウドと提携すると発表した。ドイツ政府が2019年に打ち出した欧州クラウド構想「ガイアX」に基づくサービスを来年初頭から提供してい

ポーランドEコマース最大手、10月に上場へ

ポーランド電子商取引最大手のアレグロは14日、ワルシャワ証券取引所に10月に上場する計画を明らかにした。時価総額100億~120億ユーロを想定しており、実現すれば同国の新規株式公開(IPO)として過去最大となる。調達資金

ポーランド、サイバーセキュリティー対策で中国企業を排除へ

ポーランド政府はこのほど、サイバーセキュリティー上のリスクが高い製品の使用禁止などを定めた法案を提出した。現行の「サイバーセキュリティーの国家システムに関する法律」を改定するもので、ハードおよびソフトウェアを供給する事業

エストニア、電気バス導入と給電インフラ整備を支援

エストニア政府が電気バスの購入や給電施設の設置などに400万ドルを助成する。タービ経済・インフラ相がこのほど同法案に署名した。同省は助成金を通して交通機関の電化などを進め、二酸化炭素(CO2)の削減を図る方針だ。 法案に

リトアニア、5Gインフラ開発で米と提携

リトアニアと米国の両政府が次世代移動体通信(5G)向けインフラ開発で提携する。訪米中のリンケイツィウス外務相が16日、ポンペオ米国務長官と提携覚書に調印した。米国はすでにエストニア、ラトビアと同様の提携で合意しており、リ

ロシアの転職プラットフォーム大手、ユニコーン企業に

米金融大手ゴールドマンサックスはこのほど、保有するロシアのオンライン転職プラットフォーム大手ヘッドハンターの株式9.9%を1億100万ドルで売却することで合意した。この売却額に基づくヘッドハンターの時価総額は昨年から3億

日本電産の欧州新工場、セルビアが候補地に

日本電産が欧州の新工場の建設予定地としてセルビアを検討している。同国北部のノビ・サド市当局が16日、同社の代表団との会談後に明らかにしたもので、代表団は同市最大の工業団地「セベル4」を視察した。工場設置が実現すれば西バル

英のEU離脱協定修正法案、月内に下院で可決へ

英国のジョンソン首相は16日、EUと締結した「離脱協定」の一部の条項を英政府の判断で変更できるようにする国内法案について、与党・保守党内の反対派と修正で合意した。これによって同法案は月内に下院で可決される見込みだ。国際法

コロナ復興基金向けの独自財源確保、欧州議会が採択

欧州議会は17日の本会議で、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けたEU経済の復興に向けた7,500億ユーロの基金のための独自財源確保を支持する決議案を賛成多数で採択した。これによって復興基金創設に向けて大きく前

EU首脳が習主席と会談、投資協定の年内妥結で合意

欧州委員会のフォンデアライエン委員長などEU首脳は14日、中国の習近平国家主席とテレビ会談した。米国との関係悪化を受けて国際的な孤立を避けたいという中国に対し、EU側は経済関係の公正化や温暖化防止への取り組み強化、人権な

空港発着枠ルールの一時緩和、3月末まで延長

欧州委員会は14日、新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けている航空業界の支援策として実施している空港の発着枠に関する規制緩和を2021年3月27日まで継続すると発表した。10月24日が期限だったが、航空旅客需要が依

8月のEU新車販売18.9%減、コロナ禍で低迷続く

欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の8月の新車販売(登録)台数は76万9,525台となり、前年同月から18.9%減少した。減少は8カ月連続。下げ幅は過去最大だった4月の76%から大

ユーロ圏鉱工業生産、7月は4.1%上昇

EU統計局ユーロスタットが14日に発表したユーロ圏の7月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比4.1%の上昇となり、3カ月連続で伸びを記録した。ただ、上げ幅は前月の9.5%から大きく縮小。新型コロナウイルス対策

7月のユーロ圏貿易収支、279億ユーロの黒字

EU統計局ユーロスタットが16日に発表した7月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は279億ユーロの黒字だった。コロナ禍の影響で輸出が10.4%減ったが、輸入の下げ幅が14.3%と大きく、黒字幅は

独政府、9400万回分のワクチン確保

ドイツのイェン・シュパーン保健相は15日、これまでに9,400万回分の新型コロナウイルス用ワクチンを複数の製薬会社に予約発注したことを明らかにした。ドイツの人口(約8,300万人)を超える規模で、同相は◇発注したワクチン

日立が英原発事業から撤退、コロナ禍による資金問題悪化で

日立製作所は16日、英国の原子力発電所建設プロジェクトから撤退すると発表した。同事業は資金調達の問題で2019年から凍結状態にあったが、新型コロナウイルスの感染拡大で投資環境が悪化していることから撤退に踏み切る。 日立は

スペインのカイシャバンク、バンキアと経営統合で合意

スペイン大手銀行のカイシャバンクとバンキアは18日、経営統合で合意したと発表した。規模で勝るカイシャバンクがバンキアの企業価値を43億ユーロと評価し、株式交換方式で買収する格好となる。誕生する新銀行は資産額が6,640億

ソフトバンク、傘下の英半導体設計大手アームを売却

ソフトバンクグループは14日、傘下の英半導体設計大手アームを米半導体大手エヌビディアに売却することで合意したと発表した。子会社が保有するアームの全株式を最大400億ドルで売却する。約18カ月後の取引完了を見込んでいる。

FCAとPSAが統合の条件修正、コロナ禍で資金流出抑制

欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏グループPSAは14日、経営統合の条件を修正すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大で業績が悪化している中、財務の健全性を保つのが目的で、FCA株主

LSEのイタリア取引所売却、ユーロネクストと交渉開始

ロンドン証券取引所(LSE)は18日、傘下のイタリア取引所の売却について、フランスを本拠とする欧州の多国籍取引所ユーロネクストと独占的な交渉を開始したと発表した。イタリア取引所の買収にはドイツ取引所なども名乗りを上げてい

仏バルネバ、英政府にワクチン1.9億回分を供給へ

仏ワクチンメーカーのバルネバは14日、同社が開発中の新型コロナウイルスのワクチンを英政府に最大1億9,000万回分供給することで合意したと発表した。供給量は7月に合意していた6,000万回分から大幅に拡大する。 合意によ

ビオンテック、コロナワクチン量産へ工場取得

新型コロナウイルス用ワクチンを開発中の独ビオンテックは17日、同国中西部のマールブルクにある工場をスイス製薬大手のノバルティスから取得することで合意したと発表した。同ワクチンの量産を見据え、生産能力を増強するのが目的。2

テレフォニカと楽天モバイル、5G「オープンRAN」で提携

スペイン通信最大手のテレフォニカは16日、次世代の移動通信規格「5G」を用いた通信システムで楽天モバイルと提携したと発表した。基地局設備をオープン化する「オープンRAN」と呼ばれる無線アクセスネットワークの推進などで連携

トレイトン、子会社MANの吸収合併を先送り

フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンは17日、傘下のMANを吸収合併する計画を来年に先送りすると発表した。MANは業績改善に向けた構造改革を11日に打ち出したことから、まずは改革の実行に集中させる考えだ。M

米クラフト、チーズ事業の一部を仏ラクタリスに売却

米食品大手クラフト・ハインツは15日、チーズ事業の一部を仏乳製品大手ラクタリスに売却すると発表した。債務圧縮が主な目的で、取引額は32億ドルに上る。2021年上期の売却手続き完了を見込む。 売却するのは米国のナチュラルチ

ライアンエアー、デュッセルドルフ空港から撤退

格安航空(LCC)欧州最大手のライアンエアー(アイルランド)は10日、独デュッセルドルフ空港を発着する便の運航を冬ダイヤの始まる10月25日から全面的に停止し、同空港の拠点を閉鎖すると発表した。 ライアンエアーはデュッセ

PKNオルレンが排出ゼロ戦略発表、2050年の実現目指す

ポーランド国営石油大手のPKNオルレンは9日、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出ゼロの実現を目指す新戦略を発表した。第1段階として30年までに250億ズロチ(56億1,570万ユーロ)超を投じ、環境負荷の軽減措置と

斗山重工のルーマニア事業、現地ファンドが買収

ルーマニアの投資ファンドであるSIFバナート・クリシャーナは7日、韓国・斗山重工の系列会社であるルーマニア斗賛IMGBの株式99.92%を取得し、買収すると発表した。すでに4日に契約に署名し、ルーマニア競争当局に承認申請

上部へスクロール