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2010/2/10

ロシア

ロシア金生産量、09年で前年比11.2%増

この記事の要約

ロシアの金生産量は2009年、前年を11.2%上回る205.2トン(660万オンス)に達した。同国の金生産量は05年から3年連続で減少したが、08年に上向き、184.49トンに回復。09年はチュクチ自治管区にあるキンロス […]

ロシアの金生産量は2009年、前年を11.2%上回る205.2トン(660万オンス)に達した。同国の金生産量は05年から3年連続で減少したが、08年に上向き、184.49トンに回復。09年はチュクチ自治管区にあるキンロス・ゴールドのKupol鉱山とKaralveyem鉱山が生産を開始したのをはじめ、既存鉱山の生産拡大も増産に貢献した。

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ロシア金産業連盟によると、金生産量の内訳は金鉱山・漂砂鉱床からの生産量が前年比8.8%増の178.3トン、銅や鉛など他の金属の精製過程で副産物として得られた量が同16.8%増の14.5トン、電子機器などの金属部品スクラップから回収された量が同52.4%増の12.4トンだった。

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国内の主な金鉱山はアムール地方でペトロパブロフスク(旧ピーター・ハンブロ)が開発するパイオニア・プロジェクト、ハイリバー・ゴールド保有のBerezitovy鉱山、クラスノヤルスク地方で国内最大手ポリュス・ゴールドが操業するオリンピアダ鉱山、ウラル地方北部のポリメタルのVorontsovskoyeなど。昨年の地域別金産出量はクラスノヤルスク地方、チュクチ自治管区、アムール州、サハ共和国、イルクーツク州の順に多かった。

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