2010/2/10

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア中銀が0.5%利下げ、金利7%に

この記事の要約

ルーマニア中央銀行(BNR)は3日、政策金利を0.5ポイント引き下げ年7%にすると決定した。BNRの利下げは2カ月連続で、2007年6~10月まで続いた過去最低水準に並んだ。預金準備率はレウ建て15%、外貨建て25%を据 […]

ルーマニア中央銀行(BNR)は3日、政策金利を0.5ポイント引き下げ年7%にすると決定した。BNRの利下げは2カ月連続で、2007年6~10月まで続いた過去最低水準に並んだ。預金準備率はレウ建て15%、外貨建て25%を据え置いた。

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同国には1月末、国際通貨基金(IMF)が凍結していた金融支援を再開すると決定し、大手格付け機関も格付けを引き上げるなど外国人投資家からの信頼感が改善。また消費者物価上昇率(インフレ率)も昨年12月で前年同期比4.7%と、BNRの目標値4.5%を上回ったものの9%を超えていた2008年のピーク時から大きく減速していた。BNRは今年末のインフレ率を3.5%と予測する。

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BNRは昨年2月から段階的に利下げを実施しているが、金利は依然として欧州連合(EU)域内で最も高い。経済紙『ジアルル・フィナンチアル』によると、市中銀行のレウ建て貸出金利は10~20%以上にも達しているという。国内銀行2位BRDのブネスク副社長は同紙に対し、「BNRの金利は参考程度。倒産件数や失業率が上昇しているうちは、融資に慎重にならざるをえない」とコメントした。

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