2010/2/10

ポーランド

ポーランド化粧品市場、09年10月期で14%拡大

この記事の要約

ポーランドの化粧品市場が2009年10月までの1年間で14%拡大したもようだ。日刊紙『ジェチポスポリタ』が市場調査会社MEMRBの調べを引用してこのほど伝えた。大手各社もほぼ売り上げを伸ばしたといい、不況にあって需要の強 […]

ポーランドの化粧品市場が2009年10月までの1年間で14%拡大したもようだ。日刊紙『ジェチポスポリタ』が市場調査会社MEMRBの調べを引用してこのほど伝えた。大手各社もほぼ売り上げを伸ばしたといい、不況にあって需要の強さを示した。

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同期間中の化粧品市場全体売上高は71億ズロチ。品目別では、ローション類が前年同期比12%増の21億ズロチ、洗髪・整髪料が13%増の20億ズロチ、香水が15%増の19億ズロチ、ヘアカラー用品が16%増の9億8,000万ズロチなどとなった。

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大手化粧品メーカーの業績も順調で、ポーランド化粧品業界雇用主連合のHenryk Orfinger会長は「業界全体として、09年は非常に良かった」とコメント。同会長が社長を務めるドクター・イリーナ・エリス社は口紅が好調で、売上高は前年比4%増の1億6,400万ズロチ以上に拡大した。また競合のOceanicも09年で前年比15%増収の1億7,200万ズロチに売り上げを伸ばした。外国大手はポーランド売上高を公表していないが、独ニベア、仏ロレアルの2社は「09年は悪くなかった」と明らかにしたという。

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Orfinger会長は、各社が価格帯別にブランド名を変え、それぞれ納品先を格安スーパー、薬局、高級店に分けるなど販売戦略を練ったことが、増収を保てた理由だと説明。またポーランドではプレゼントで香水や化粧品を送るのが最も一般的となっており、需要の底堅さにつながったとしている。(1PLN=30.2JPY)

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