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2010/5/12

ロシア

4月のインフレ率6%、98年7月以来の最低水準

この記事の要約

ロシア国家統計局が5日発表した2010年4月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比6%で、3月の6.5%を下回って1998年7月以来の最低水準をつけた。前月比では0.3%上昇した。\ インフレ低下の大きな要因となっ […]

ロシア国家統計局が5日発表した2010年4月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比6%で、3月の6.5%を下回って1998年7月以来の最低水準をつけた。前月比では0.3%上昇した。

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インフレ低下の大きな要因となっているのが、このところのルーブル高だ。ギリシャの財政危機に端を発したユーロの信用不安が広がる中、ルーブルは昨年11月以降、対ユーロで上昇を続けている。その結果、食品や消費財の多くをユーロ建てで輸入しているロシアで物価下落が加速している。

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経済開発省は、インフレ率が今年6~7%の幅で推移し、年平均では1991年のソ連崩壊以来で最低の6.3%まで下がると予測している。中央銀行はインフレ低下を追い風に先ごろ、昨年4月以降13回目の利下げを行ったが、今後の金融政策決定にはインフレ動向をより詳細に分析するとして慎重な姿勢を示した。

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