2010/5/12

ハンガリー

SBI系列のファンド、CIG生保に出資

この記事の要約

ハンガリーの生命保険会社CIGパンノニアは6日、日本のSBIホールディングス傘下の投資ファンドから1,000万ユーロの出資を受け入れ、株式10%を譲渡したと発表した。CIGはまずインターネットによる保険商品の販売でSBI […]

ハンガリーの生命保険会社CIGパンノニアは6日、日本のSBIホールディングス傘下の投資ファンドから1,000万ユーロの出資を受け入れ、株式10%を譲渡したと発表した。CIGはまずインターネットによる保険商品の販売でSBIの技術協力を仰ぎ、中期的にはSBIの資金力を活用して中東欧で事業拡大を図る。

\

この投資ファンドは、SBIが60%、ハンガリー国営開発銀行の投資銀行部門MFBインベストが40%出資する合弁会社が運用するSBIヨーロッパ・ファンド。

\

CIGは2007年に設立されたばかりだが運用実績連動型生保で売り上げを伸ばしており、09年の同種の生保における新規契約シェアは16%と、伊ゼネラリ、蘭エーゴンなどの外国大手を抑えて国内首位。同年にはルーマニアにも進出、来年夏までに株式公開(IPO)する予定もある。

\

同社の監査役会会長は、1998~2002年のオルバン前政権時代に財相、中銀総裁を歴任したヤーライ氏。オルバン氏率いるフィデスが総選挙で大勝したことを受け、第2次オルバン政権が今月末で正式に発足するが、ヤーライ氏は「生保事業と両立できる政府顧問などを除き、政府の役職は引き受けない」と述べ、CIGの仕事に引き続き注力する意向を示した。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |