2010/5/12

チェコ・スロバキア

CEZ、スロバキアでガス事業を計画

この記事の要約

チェコ国営電力会社CEZが、スロバキアのガス市場への参入を計画している。同社の広報担当者がスロバキア経済紙『Hospodarske Noviny』に語ったところによると、法人向けのガス供給事業から始め、将来的には個人向け […]

チェコ国営電力会社CEZが、スロバキアのガス市場への参入を計画している。同社の広報担当者がスロバキア経済紙『Hospodarske Noviny』に語ったところによると、法人向けのガス供給事業から始め、将来的には個人向けにも供給する。すでにインフラ整備に乗り出したという。

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CEZはスロバキアの電力市場には参入済みで、昨年は計1テラワット時の電力を法人顧客150社に供給した。また、08年末にはスロバキア政府と同国のヤスロフスケ・ボフニツェ原子力発電所の拡張計画で提携することで合意。拡張プロジェクトを行う合弁会社に49%出資することが決まっている。ガス事業の本格化に向けて、ハンガリーの石油ガス大手MOLのスロバキア子会社Slovnaftと発電能力800メガワットのガス発電所を共同建設することも計画している。

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スロバキアでは現在、独エーオン・ルールガスと仏GDFが共同で49%出資するSlovensky Plynarensky Priemysel(SPP)、英蘭系のシェル、独RWEのガス子会社の3社がガス供給事業を行っている。これにロシア国営ガス企業ガスプロム傘下のVemex Energoも参入の機会をうかがっているとされ、競争が激化しそうだ。

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