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2011/6/15

ロシア

天然ガス輸入契約、胡主席訪ロ前に成立も=中国外務省

この記事の要約

中国の程国平外交部長助理(外務次官補)は7日、今月中旬の胡錦濤国家主席のロシア公式訪問より前に、同国との天然ガス輸入契約が成立する可能性を示唆した。\ 中国は環境負荷の高い石炭火力発電からよりクリーンな天然ガス発電の移行 […]

中国の程国平外交部長助理(外務次官補)は7日、今月中旬の胡錦濤国家主席のロシア公式訪問より前に、同国との天然ガス輸入契約が成立する可能性を示唆した。

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中国は環境負荷の高い石炭火力発電からよりクリーンな天然ガス発電の移行を進めており、ロシアとは期間30年間の天然ガス供給契約の締結を目指している。程部長助理は北京で記者団に対し、胡国家主席のロシア訪問が15~18日になることを明らかにするとともに、「胡主席のロシア公式訪問前に、天然ガスに関する重要な合意があるだろう」と述べ、天然ガス供給の長期契約に向けた協議が妥結するとの見通しを示した。

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5月31日付けのRIAノーボスチ通信が、ロシアのセチン第1副首相の発言を引用して伝えたところによると、国営天然ガス会社ガスプロムは、中国に年間680億立方メートルの天然ガスを供給することが可能だという。

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ロシアと中国は2009年、ロシアの石油大手ロスネフチとパイプライン運営会社トランスネフチの2社に中国開発銀行が総額250億ドルを融資する見返りに、ロシアが20年間、年間1,500万トンの石油を中国に輸出することで合意した。

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