チェコ統計局（CSU）が6日発表した4月鉱工業生産高は前年同月比で4.7％増加した。市場予測の8％や1-4月期の実績10.6％を大幅に下回り、経済成長の減速が明確になった。季節調整済みでは前月比で0.3％増だった。新規受注高は8.8％拡大した。
\製品群別では、自動車、機械設備、金属製品が成長をけん引した。一方で電気・ガス・熱、木材、木加工品（家具を除く）、わら・組物材料、食品は大幅に減少した。
\同国金融大手のコメルチュニー・バンカは、「1、2月の好調に対して、3、4月は期待はずれの結果となった」と指摘。その上で、「4月の減速はドイツなど、チェコの主要取引国の動向と軌を一にする。背景に日本の地震・津波による影響がある」と分析する。減速が一時的なものかどうかがはっきりするのは、数カ月後になるという。
\国外新規受注高は9.3％、国内は8.2％上昇した。自動車産業が引き続き大きく伸びたのに対し、製薬業界は最大の後退幅を記録した。
\50人以上を雇用する製造会社の従業員数は前年同月比で3.9％増加、名目賃金の平均は3％増の2万5,426コルナだった。（1CZK＝4.82JPY）
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