2011/6/15

ポーランド

ポーランド、保険大手PZUの10%を売却

この記事の要約

ポーランド国家財産省は10日、保険最大手PZUの政府保有株45.2%のうち10%を9日に売却したと発表した。売却はブックビルディング方式で行われ、半数は外国投資家が購入したという。売却価格は31億7,000万ズロチ(1株 […]

ポーランド国家財産省は10日、保険最大手PZUの政府保有株45.2%のうち10%を9日に売却したと発表した。売却はブックビルディング方式で行われ、半数は外国投資家が購入したという。売却価格は31億7,000万ズロチ(1株当たり367ズロチ)。売却益は財政赤字の補てんに充当する。

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ポーランド政府は財政赤字削減のため、今年、国営企業の民営化を通して150億ズロチを調達する計画。すでに、国内2位の電力会社タウロンや国有銀行BGZの政府保有株を売却しており、今回のPZUを含めると、これまでの調達額は目標額の40%超の62億ズロチに上った。

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政府は、7月6日に石炭会社JSWの持ち株33.1%をワルシャワ証券取引所への新規株式公開(IPO)で売り出す予定で、最大56億ズロチの売却価格を期待している。また、最大手銀行であるPKOバンクの政府保有株のうち最大20%も年内に放出する計画だ。(1PLN=29.60JPY)

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